ロシアのウクライナ侵攻に伴う黒海の港湾封鎖を受け、中欧諸国には安価なウクライナ産穀物が滞留し、地元農家の収入を直撃している。このためポーランドとハンガリー、スロバキアは、自国の農業部門保護のためウクライナからの穀物・食品輸入を禁止。欧州連合(EU)欧州委員会が、一方的な行動は容認できないと警告していた。 ポーランドのテルス農業相は、ウクライナ側との協議を通じて輸入食品を密封し、監視付きで移送する方法を採用することで事態が打開されたと述べ、「ポーランドに大量の穀物が入ってくる状況にEUが見て見ぬふりをしていたので、われわれは国境を閉じざるを得なかったが、同時にウクライナとどうすれば穀物を(他の地域に)移送できるか話し合いを続けていた。(その結果)穀物がポーランドに滞留しないと保証される形で、われわれは解決策にたどり着いた」と説明した。輸入禁止は21日に解除される見通し。