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2008年9月2日のブックマーク (3件)

  • ヤンキー回帰としてのポニョ - 犬惑星

    『ジブリの森とポニョの海』を立ち読みしていたら、ロバート・ホワイティングとの対談で「ポニョは笑えるような映画じゃありませんから」と断言していた。*1「ええっ!? そうなの?」と驚いてしまった。少なくとも、劇場で観ていると何度か観客がドッと笑う場面がある。とりあえず日テレの戦略と鈴木Pの演出により、観客がポニョに期待するものは「家族揃って観賞できる、微笑ましくも感動の物語」といったところだろう。しかし、そもそもその前提が間違っているということだ。作った人はそんなことを考えていない。 さらに、ポニョ評で散見される意見として「宮崎駿は、あんなのを理想の家族と思っているのか? 時代錯誤もはなはだしい左翼野郎め!」みたいなのがある。そもそも「ジブリは人畜無害なファミリー・エンターテイメント」という偏見に縛られているのは、こういう自称アナーキーな映画評論家たちだったりする。 思わず購入してしまった『

    ヤンキー回帰としてのポニョ - 犬惑星
    gohshi
    gohshi 2008/09/02
    ぐわあ、ネタバレつか本人がこんな明解に語っちゃってたのか
  • ■ドイツ戦車、吉祥寺怪人、宮崎アニメ■ - 550 miles to the Future

    どうも格的に宮崎スイッチが入ったらしく、大日絵画発行の『泥まみれの虎』を衝動購入。エストニアの農村で戦ったドイツ戦車兵の手記を原作に、宮崎駿が現地取材と膨大な想像力を駆使して漫画化した労作。想像力ってのは、知識という裏づけがないと説得力を持たないんだと痛感した。『ポニョ』を「子供レベルの想像力」だと思っている人は、宮崎駿が偏執的とも言える「現実観察主義者」であることを知らないんじゃないだろうか。 もっとも、このの後半に収められた『ハンスの帰還』には、民間人の女の子が登場。なんと敗走する戦車の指揮をとってしまう(四号戦車の断面図に女の子が座っている図解は、なかなか倒錯的)。明らかに妄想なのだが、くだんの女の子はとっさの判断で真っ赤なスカートを脱いで、追撃してくるソビエト機に向かって赤旗のように振る! やっぱり、知識の上に乗っかったギャグとエッチは味わい深い。 このの編集は、卯月緑さん

    ■ドイツ戦車、吉祥寺怪人、宮崎アニメ■ - 550 miles to the Future
  • 「アメリカで裁かれた本」 - Copy&Copyright Diary

    先週読み終わったアメリカで裁かれた─公立学校と図書館におけるを読む自由─ 作者: 上田伸治出版社/メーカー: 大学教育出版発売日: 2008/06/02メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見るここまで引き込まれるとは思わなかった。 紹介されている事例も興味深いけど、日での状況と比較すると、色々と考えさせられる。 書は、米国の公立学校・図書館で所蔵の是非が争われた事例を紹介しながら、「を読む自由」について論じている。 第1部が「人種差別をめぐる」として「ヴェニスの商人」とミシシッピ州の歴史書を、第2部が「宗教と科学の対立をめぐる」として、「ダーウィン進化論」と「非宗教的な人間主義」を裁いた事例を、第3部は「宗教と道徳をめぐる」としてヴォネガットの「スローターハウス5」と「ハリー・ポッター」、そして同性愛を扱った児童書を、第4部では「国際政治をめぐる」と

    「アメリカで裁かれた本」 - Copy&Copyright Diary