昨年3月下旬から実施されている高速道路の「休日上限1千円」の料金制度によって高速道路利用が増え、二酸化炭素(CO2)の排出量が年間約287万トン増えるとの試算を、環境省がまとめた。朝日新聞の情報公開請求でわかった。 環境省の試算によると、料金が安くなって行楽に鉄道を使わずに高速道路を使うようになったことなどで休日の高速の交通量は1.32倍に増え、自動車の旅行距離も平均で1.15倍に増えた。このため、車の平均速度が速くなって燃費が向上する分を打ち消し、CO2排出量が約287万トン増えると計算された。 この量は、国内の運輸部門の温室効果ガス排出量の約1.1%にあたり、一般家庭の排出量では約60万世帯分になる。 環境省は、さらにガソリンの販売量からも検証した。景気や気温もふまえて「休日上限1千円」制度がない場合のガソリンの販売量を推計、昨年4月からの実際の販売量と比べた。この結果、行楽シー