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はてなキーワード: 心理現象とは

2024-10-02

 原口さんはそこでちょっと絵を離れて、画筆の結果をながめていたが、今度は、美禰子に向かって、 「里見さん。あなた単衣を着てくれないものから着物がかきにくくって困る。まるでいいかげんにやるんだから、少し大胆すぎますね」 「お気の毒さま」と美禰子が言った。  原口さんは返事もせずにまた画面へ近寄った。「それでね、細君のお尻が離縁するにはあまり重くあったものから、友人が細君に向かって、こう言ったんだとさ。出るのがいやなら、出ないでもいい。いつまでも家にいるがいい。その代りおれのほうが出るから。――里見さんちょっと立ってみてください。団扇はどうでもいい。ただ立てば。そう。ありがとう。――細君が、私が家におっても、あなたが出ておしまいになれば、後が困るじゃありませんかと言うと、なにかまわないさ、お前はかってに入夫でもしたらよかろうと答えたんだって」 「それから、どうなりました」と三四郎が聞いた。原口さんは、語るに足りないと思ったものか、まだあとをつけた。 「どうもならないのさ。だから結婚は考え物だよ。離合集散、ともに自由にならない。広田先生を見たまえ、野々宮さんを見たまえ、里見恭助君を見たまえ、ついでにぼくを見たまえ。みんな結婚をしていない。女が偉くなると、こういう独身ものがたくさんできてくる。だから社会原則は、独身ものが、できえない程度内において、女が偉くならなくっちゃだめだね」 「でも兄は近々結婚いたしますよ」 「おや、そうですか。するとあなたはどうなります」 「存じません」  三四郎は美禰子を見た。美禰子も三四郎を見て笑った。原口さんだけは絵に向いている。「存じません。存じません――じゃ」と画筆を動かした。  三四郎はこの機会を利用して、丸テーブルの側を離れて、美禰子の傍へ近寄った。美禰子は椅子の背に、油気のない頭を、無造作に持たせて、疲れた人の、身繕いに心なきなげやりの姿である。あからさまに襦袢の襟から咽喉首が出ている。椅子には脱ぎ捨てた羽織をかけた。廂髪の上にきれいな裏が見える。  三四郎は懐に三十円入れている。この三十円が二人の間にある、説明しにくいもの代表している。――と三四郎は信じた。返そうと思って、返さなかったのもこれがためである。思いきって、今返そうとするのもこれがためである。返すと用がなくなって、遠ざかるか、用がなくなっても、いっそう近づいて来るか、――普通の人から見ると、三四郎は少し迷信家の調子を帯びている。 「里見さん」と言った。 「なに」と答えた。仰向いて下から三四郎を見た。顔をもとのごとくにおちつけている。目だけは動いた。それも三四郎真正面で穏やかにとまった。三四郎は女を多少疲れていると判じた。 「ちょうどついでだから、ここで返しましょう」と言いながら、ボタンを一つはずして、内懐へ手を入れた。  女はまた、 「なに」と繰り返した。もとのとおり、刺激のない調子である。内懐へ手を入れながら、三四郎はどうしようと考えた。やがて思いきった。 「このあいだの金です」 「今くだすってもしかたがないわ」  女は下から見上げたままである。手も出さない。からだも動かさない。顔も元のところにおちつけている。男は女の返事さえよくは解しかねた。その時、 「もう少しだから、どうです」と言う声がうしろで聞こえた。見ると、原口さんがこっちを向いて立っている。画筆を指の股にはさんだまま、三角に刈り込んだ髯の先を引っ張って笑った。美禰子は両手を椅子の肘にかけて、腰をおろしたなり、頭と背をまっすぐにのばした。三四郎は小さな声で、 「まだよほどかかりますか」と聞いた。 「もう一時間ばかり」と美禰子も小さな声で答えた。三四郎はまた丸テーブルに帰った。女はもう描かるべき姿勢を取った。原口さんはまたパイプをつけた。画筆はまた動きだす。背を向けながら、原口さんがこう言った。 「小川さん。里見さんの目を見てごらん」  三四郎は言われたとおりにした。美禰子は突然額から団扇を放して、静かな姿勢を崩した。横を向いてガラス越しに庭をながめている。 「いけない。横を向いてしまっちゃ、いけない。今かきだしたばかりだのに」 「なぜよけいな事をおっしゃる」と女は正面に帰った。原口さんは弁解をする。 「ひやかしたんじゃない。小川さんに話す事があったんです」 「何を」 「これから話すから、まあ元のとおりの姿勢に復してください。そう。もう少し肱を前へ出して。それで小川さん、ぼくの描いた目が、実物の表情どおりできているかね」 「どうもよくわからんですが。いったいこうやって、毎日毎日描いているのに、描かれる人の目の表情がいつも変らずにいるものでしょうか」 「それは変るだろう。本人が変るばかりじゃない、画工のほうの気分も毎日変るんだから、本当を言うと、肖像画が何枚でもできあがらなくっちゃならないわけだが、そうはいかない。またたった一枚でかなりまとまったものができるから不思議だ。なぜといって見たまえ……」  原口さんはこのあいだしじゅう筆を使っている。美禰子の方も見ている。三四郎原口さんの諸機関が一度に働くのを目撃して恐れ入った。 「こうやって毎日描いていると、毎日の量が積もり積もって、しばらくするうちに、描いている絵に一定の気分ができてくる。だから、たといほかの気分で戸外から帰って来ても、画室へはいって、絵に向かいさえすれば、じきに一種一定の気分になれる。つまり絵の中の気分が、こっちへ乗り移るのだね。里見さんだって同じ事だ。しぜんのままにほうっておけばいろいろの刺激でいろいろの表情になるにきまっているんだが、それがじっさい絵のうえへ大した影響を及ぼさないのは、ああい姿勢や、こういう乱雑な鼓だとか、鎧だとか、虎の皮だとかいう周囲のものが、しぜんに一種一定の表情を引き起こすようになってきて、その習慣が次第にほかの表情を圧迫するほど強くなるから、まあたいていなら、この目つきをこのままで仕上げていけばいいんだね。それに表情といったって……」  原口さんは突然黙った。どこかむずかしいところへきたとみえる。二足ばかり立ちのいて、美禰子と絵をしきりに見比べている。 「里見さん、どうかしましたか」と聞いた。 「いいえ」  この答は美禰子の口から出たとは思えなかった。美禰子はそれほど静かに姿勢をくずさずにいる。 「それに表情といったって」と原口さんがまた始めた。「画工はね、心を描くんじゃない。心が外へ見世を出しているところを描くんだから見世さえ手落ちなく観察すれば、身代はおのずからわかるものと、まあ、そうしておくんだね。見世でうかがえない身代は画工の担任区域以外とあきらめべきものだよ。だから我々は肉ばかり描いている。どんな肉を描いたって、霊がこもらなければ、死肉だから、絵として通用しないだけだ。そこでこの里見さんの目もね。里見さんの心を写すつもりで描いているんじゃない。ただ目として描いている。この目が気に入ったから描いている。この目の恰好だの、二重瞼の影だの、眸の深さだの、なんでもぼくに見えるところだけを残りなく描いてゆく。すると偶然の結果として、一種の表情が出てくる。もし出てこなければ、ぼくの色の出しぐあいが悪かったか恰好の取り方がまちがっていたか、どっちかになる。現にあの色あの形そのもの一種の表情なんだからしかたがない」  原口さんは、この時また二足ばかりあとへさがって、美禰子と絵とを見比べた。 「どうも、きょうはどうかしているね。疲れたんでしょう。疲れたら、もうよしましょう。――疲れましたか」 「いいえ」  原口さんはまた絵へ近寄った。 「それで、ぼくがなぜ里見さんの目を選んだかというとね。まあ話すから聞きたまえ。西洋画の女の顔を見ると、だれのかい美人でも、きっと大きな目をしている。おかしいくらい大きな目ばかりだ。ところが日本では観音様をはじめとして、お多福、能の面、もっとも著しいのは浮世絵にあらわれた美人、ことごとく細い。みんな象に似ている。なぜ東西で美の標準がこれほど違うかと思うと、ちょっと不思議だろう。ところがじつはなんでもない。西洋には目の大きいやつばかりいるから、大きい目のうちで、美的淘汰が行なわれる。日本は鯨の系統ばかりだから――ピエルロチーという男は、日本人の目は、あれでどうしてあけるだろうなんてひやかしている。――そら、そういう国柄から、どうしたって材料の少ない大きな目に対する審美眼が発達しようがない。そこで選択の自由のきく細い目のうちで、理想ができてしまったのが、歌麿になったり、祐信になったりして珍重がられている。しかいくら日本的でも、西洋画には、ああ細いのは盲目かいたようでみっともなくっていけない。といって、ラファエル聖母のようなのは、てんでありゃしないし、あったところが日本人とは言われないから、そこで里見さんを煩わすことになったのさ。里見さんもう少しですよ」  答はなかった。美禰子はじっとしている。  三四郎はこの画家の話をはなはだおもしろく感じた。とくに話だけ聞きに来たのならばなお幾倍の興味を添えたろうにと思った。三四郎の注意の焦点は、今、原口さんの話のうえにもない、原口さんの絵のうえにもない。むろん向こうに立っている美禰子に集まっている。三四郎画家の話に耳を傾けながら、目だけはついに美禰子を離れなかった。彼の目に映じた女の姿勢は、自然の経過を、もっとも美しい刹那に、捕虜にして動けなくしたようである。変らないところに、長い慰謝がある。しかるに原口さんが突然首をひねって、女にどうかしましたかと聞いた。その時三四郎は、少し恐ろしくなったくらいである。移りやすい美しさを、移さずにすえておく手段が、もう尽きたと画家から注意されたように聞こえたかである。  なるほどそう思って見ると、どうかしているらしくもある。色光沢がよくない。目尻にたえがたいものうさが見える。三四郎はこの活人画から受ける安慰の念を失った。同時にもしや自分がこの変化の原因ではなかろうかと考えついた。たちまち強烈な個性的の刺激が三四郎の心をおそってきた。移り行く美をはかなむという共通性情緒はまるで影をひそめてしまった。――自分はそれほどの影響をこの女のうえに有しておる。――三四郎はこの自覚のもとにいっさいの己を意識した。けれどもその影響が自分にとって、利益不利益かは未決の問題である。  その時原口さんが、とうとう筆をおいて、 「もうよそう。きょうはどうしてもだめだ」と言いだした。美禰子は持っていた団扇を、立ちながら床の上に落とした。椅子にかけた羽織を取って着ながら、こちらへ寄って来た。 「きょうは疲れていますね」 「私?」と羽織の裄をそろえて、紐を結んだ。 「いやじつはぼくも疲れた。またあした天気のいい時にやりましょう。まあお茶でも飲んでゆっくりなさい」  夕暮れには、まだ間があった。けれども美禰子は少し用があるから帰るという。三四郎も留められたが、わざと断って、美禰子といっしょに表へ出た。日本社会状態で、こういう機会を、随意に造ることは、三四郎にとって困難である三四郎はなるべくこの機会を長く引き延ばして利用しようと試みた。それで比較的人の通らない、閑静な曙町を一回り散歩しようじゃないかと女をいざなってみた。ところが相手は案外にも応じなかった。一直線に生垣の間を横切って、大通りへ出た。三四郎は、並んで歩きながら、 「原口さんもそう言っていたが、本当にどうかしたんですか」と聞いた。 「私?」と美禰子がまた言った。原口さんに答えたと同じことである三四郎が美禰子を知ってから、美禰子はかつて、長い言葉を使ったことがない。たいていの応対は一句か二句で済ましている。しかもはなはだ簡単ものにすぎない。それでいて、三四郎の耳には一種の深い響を与える。ほとんど他の人からは、聞きうることのできない色が出る。三四郎はそれに敬服した。それを不思議がった。 「私?」と言った時、女は顔を半分ほど三四郎の方へ向けた。そうして二重瞼の切れ目から男を見た。その目には暈がかかっているように思われた。いつになく感じがなまぬるくきた。頬の色も少し青い。 「色が少し悪いようです」 「そうですか」  二人は五、六歩無言で歩いた。三四郎はどうともして、二人のあいだにかかった薄い幕のようなものを裂き破りたくなった。しかしなんといったら破れるか、まるで分別が出なかった。小説などにある甘い言葉は使いたくない。趣味のうえからいっても、社交上若い男女の習慣としても、使いたくない。三四郎事実上不可能の事を望んでいる。望んでいるばかりではない。歩きながら工夫している。  やがて、女のほうから口をききだした。 「きょう何か原口さんに御用がおありだったの」 「いいえ、用事はなかったです」 「じゃ、ただ遊びにいらしったの」 「いいえ、遊びに行ったんじゃありません」 「じゃ、なんでいらしったの」  三四郎はこの瞬間を捕えた。 「あなたに会いに行ったんです」  三四郎はこれで言えるだけの事をことごとく言ったつもりである。すると、女はすこしも刺激に感じない、しかも、いつものごとく男を酔わせる調子で、 「お金は、あすこじゃいただけないのよ」と言った。三四郎がっかりした。  二人はまた無言で五、六間来た。三四郎は突然口を開いた。 「本当は金を返しに行ったのじゃありません」  美禰子はしばらく返事をしなかった。やがて、静かに言った。 「お金は私もいりません。持っていらっしゃい」  三四郎は堪えられなくなった。急に、 「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」と言って、横に女の顔をのぞきこんだ。女は三四郎を見なかった。その時三四郎の耳に、女の口をもれたかすかなため息が聞こえた。 「お金は……」 「金なんぞ……」  二人の会話は双方とも意味をなさないで、途中で切れた。それなりで、また小半町ほど来た。今度は女からしかけた。 「原口さんの絵を御覧になって、どうお思いなすって」  答え方がいろいろあるので、三四郎は返事をせずに少しのあいだ歩いた。 「あんまりでき方が早いのでお驚きなさりゃしなくって」 「ええ」と言ったが、じつははじめて気がついた。考えると、原口広田先生の所へ来て、美禰子の肖像をかく意志をもらしてから、まだ一か月ぐらいにしかならない。展覧会で直接に美禰子に依頼していたのは、それよりのちのことである三四郎は絵の道に暗いから、あんな大きな額が、どのくらいな速度で仕上げられるものか、ほとんど想像のほかにあったが、美禰子から注意されてみると、あまり早くできすぎているように思われる。 「いつから取りかかったんです」 「本当に取りかかったのは、ついこのあいだですけれども、そのまえから少しずつ描いていただいていたんです」 「そのまえって、いつごろからですか」 「あの服装でわかるでしょう」  三四郎は突然として、はじめて池の周囲で美禰子に会った暑い昔を思い出した。 「そら、あなた、椎の木の下にしゃがんでいらしったじゃありませんか」 「あなた団扇をかざして、高い所に立っていた」 「あの絵のとおりでしょう」 「ええ。あのとおりです」  二人は顔を見合わした。もう少しで白山の坂の上へ出る。  向こうから車がかけて来た。黒い帽子かぶって、金縁の眼鏡を掛けて、遠くから見ても色光沢のいい男が乗っている。この車が三四郎の目にはいった時から、車の上の若い紳士は美禰子の方を見つめているらしく思われた。二、三間先へ来ると、車を急にとめた。前掛けを器用にはねのけて、蹴込みから飛び降りたところを見ると、背のすらりと高い細面のりっぱな人であった。髪をきれいにすっている。それでいて、まったく男らしい。 「今まで待っていたけれども、あんまりおそいから迎えに来た」と美禰子のまん前に立った。見おろして笑っている。 「そう、ありがとう」と美禰子も笑って、男の顔を見返したが、その目をすぐ三四郎の方へ向けた。 「どなた」と男が聞いた。 「大学小川さん」と美禰子が答えた。  男は軽く帽子を取って、向こうから挨拶をした。 「はやく行こう。にいさんも待っている」  いいぐあい三四郎追分へ曲がるべき横町の角に立っていた。金はとうとう返さずに別れた。

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一一

 このごろ与次郎学校文芸協会切符を売って回っている。二、三日かかって、知った者へはほぼ売りつけた様子である与次郎それから知らない者をつかまえることにした。たいていは廊下でつかまえる。するとなかなか放さない。どうかこうか、買わせてしまう。時には談判中にベルが鳴って取り逃すこともある。与次郎はこれを時利あらずと号している。時には相手が笑っていて、いつまでも要領を得ないことがある。与次郎はこれを人利あらずと号している。ある時便所から出て来た教授をつかまえた。その教授ハンケチで手をふきながら、今ちょっとと言ったまま急いで図書館はいってしまった。それぎりけっして出て来ない。与次郎はこれを――なんとも号しなかった。後影を見送って、あれは腸カタルに違いないと三四郎に教えてくれた。

 与次郎切符販売方を何枚頼まれたのかと聞くと、何枚でも売れるだけ頼まれたのだと言う。あまり売れすぎて演芸場はいりきれない恐れはないかと聞くと、少しはあると言う。それでは売ったあとで困るだろうと念をおすと、なに大丈夫だ、なかに義理で買う者もあるし、事故で来ないのもあるし、それからカタルも少しはできるだろうと言って、すましている。

 与次郎切符を売るところを見ていると、引きかえに金を渡す者からはむろん即座に受け取るが、そうでない学生にはただ切符だけ渡している。気の小さい三四郎が見ると、心配になるくらい渡して歩く。あとから思うとおりお金が寄るかと聞いてみると、むろん寄らないという答だ。几帳面わずか売るよりも、だらしなくたくさん売るほうが、大体のうえにおいて利益からこうすると言っている。与次郎はこれをタイムス社が日本百科全書を売った方法比較している。比較だけはりっぱに聞こえたが、三四郎はなんだか心もとなく思った。そこで一応与次郎に注意した時に、与次郎の返事はおもしろかった。

相手東京帝国大学学生だよ」

いくら学生だって、君のように金にかけるとのん気なのが多いだろう」

「なに善意に払わないのは、文芸協会のほうでもやかましくは言わないはずだ。どうせいくら切符が売れたって、とどのつまり協会借金になることは明らかだから

 三四郎は念のため、それは君の意見か、協会意見かとただしてみた。与次郎は、むろんぼくの意見であって、協会意見であるとつごうのいいことを答えた。

 与次郎の説を聞くと、今度は演芸会を見ない者は、まるでばかのような気がする。ばかのような気がするまで与次郎講釈をする。それが切符を売るためだか、じっさい演芸会を信仰しているためだか、あるいはただ自分の景気をつけて、かねて相手の景気をつけ、次いでは演芸会の景気をつけて、世上一般空気をできるだけにぎやかにするためだか、そこのところがちょっと明晰に区別が立たないものから相手はばかのような気がするにもかかわらず、あまり与次郎の感化をこうむらない。

 与次郎第一に会員の練習に骨を折っている話をする。話どおりに聞いていると、会員の多数は、練習の結果として、当日前に役に立たなくなりそうだ。それから背景の話をする。その背景が大したもので、東京にいる有為青年画家をことごとく引き上げて、ことごとく応分の技倆を振るわしたようなことになる。次に服装の話をする。その服装が頭から足の先まで故実ずくめにでき上がっている。次に脚本の話をする。それが、みんな新作で、みんなおもしろい。そのほかいくらでもある。

 与次郎広田先生原口さんに招待券を送ったと言っている。野々宮兄妹と里見兄妹には上等の切符を買わせたと言っている。万事が好都合だと言っている。三四郎与次郎のために演芸万歳を唱えた。

 万歳を唱える晩、与次郎三四郎下宿へ来た。昼間とはうって変っている。堅くなって火鉢そばへすわって寒い寒いと言う。その顔がただ寒いのではないらしい。はじめは火鉢へ乗りかかるように手をかざしていたが、やがて懐手になった。三四郎与次郎の顔を陽気にするために、机の上のランプを端から端へ移した。ところが与次郎は顎をがっくり落して、大きな坊主頭だけを黒く灯に照らしている。いっこうさえない。どうかしたかと聞いた時に、首をあげてランプを見た。

「この家ではまだ電気を引かないのか」と顔つきにはまったく縁のないことを聞いた。

「まだ引かない。そのうち電気にするつもりだそうだ。ランプは暗くていかんね」と答えていると、急に、ランプのことは忘れたとみえて、

「おい、小川、たいへんな事ができてしまった」と言いだした。

 一応理由を聞いてみる。与次郎は懐から皺だらけの新聞を出した。二枚重なっている。その一枚をはがして、新しく畳み直して、ここを読んでみろと差しつけた。読むところを指の頭で押えている。三四郎は目をランプのそばへ寄せた。見出し大学の純文科とある

 大学外国文学科は従来西洋人担当で、当事者はいっさいの授業を外国教師に依頼していたが、時勢の進歩と多数学生の希望に促されて、今度いよいよ本邦人講義必須課目として認めるに至った。そこでこのあいだじゅうから適当人物を人選中であったが、ようやく某氏に決定して、近々発表になるそうだ。某氏は近き過去において、海外留学の命を受けたことのある秀才から至極適任だろうという内容である

広田先生じゃなかったんだな」と三四郎与次郎を顧みた。与次郎はやっぱり新聞の上を見ている。

「これはたしかなのか」と三四郎がまた聞いた。

「どうも」と首を曲げたが、「たいてい大丈夫だろうと思っていたんだがな。やりそくなった。もっともこの男がだいぶ運動をしているという話は聞いたこともあるが」と言う。

しかしこれだけじゃ、まだ風説じゃないか。いよいよ発表になってみなければわからないのだから

「いや、それだけならむろんかまわない。先生関係したことじゃないから、しかし」と言って、また残りの新聞を畳み直して、標題を指の頭で押えて、三四郎の目の下へ出した。

 今度の新聞にもほぼ同様の事が載っている。そこだけはべつだんに新しい印象を起こしようもないが、そのあとへ来て、三四郎は驚かされた。広田先生がたいへんな不徳義漢のように書いてある。十年間語学教師をして、世間には杳として聞こえない凡材のくせに、大学で本邦人外国文学講師を入れると聞くやいなや、急にこそこそ運動を始めて、自分の評判記を学生間に流布した。のみならずその門下生をして「偉大なる暗闇」などという論文を小雑誌に草せしめた。この論文零余子なる匿名のもとにあらわれたが、じつは広田の家に出入する文科大学小川三四郎なるものの筆であることまでわかっている。と、とうとう三四郎名前が出て来た。

 三四郎は妙な顔をして与次郎を見た。与次郎はまえから三四郎の顔を見ている。二人ともしばらく黙っていた。やがて、三四郎が、

「困るなあ」と言った。少し与次郎を恨んでいる。与次郎は、そこはあまりかまっていない。

「君、これをどう思う」と言う。

「どう思うとは」

「投書をそのまま出したに違いない。けっして社のほうで調べたものじゃない。文芸時評の六号活字の投書にこんなのが、いくらでも来る。六号活字ほとんど罪悪のかたまりだ。よくよく探ってみると嘘が多い。目に見えた嘘をついているのもある。なぜそんな愚な事をやるかというとね、君。みんな利害問題動機になっているらしい。それでぼくが六号活字を受持っている時には、性質のよくないのは、たいてい屑籠へ放り込んだ。この記事もまったくそれだね。反対運動の結果だ」

「なぜ、君の名が出ないで、ぼくの名が出たものだろうな」

 与次郎は「そうさ」と言っている。しばらくしてから

「やっぱり、なんだろう。君は本科生でぼくは選科生だからだろう」と説明した。けれども三四郎には、これが説明にもなんにもならなかった。三四郎は依然として迷惑である

「ぜんたいぼくが零余子なんてけちな号を使わずに、堂々と佐々木与次郎署名しておけばよかった。じっさいあの論文佐々木与次郎以外に書ける者は一人もないんだからなあ」

 与次郎はまじめである三四郎に「偉大なる暗闇」の著作権を奪われて、かえって迷惑しているのかもしれない。三四郎はばかばかしくなった。

「君、先生に話したか」と聞いた。

「さあ、そこだ。偉大なる暗闇の作者なんか、君だって、ぼくだって、どちらだってかまわないが、こと先生人格関係してくる以上は、話さずにはいられない。ああい先生から、いっこう知りません、何か間違いでしょう、偉大なる暗闇という論文雑誌に出ましたが、匿名です、先生の崇拝者が書いたものですから安心なさいくらいに言っておけば、そうかで、すぐ済んでしまうわけだが、このさいそうはいかん。どうしたってぼくが責任を明らかにしなくっちゃ。事がうまくいって、知らん顔をしているのは、心持ちがいいが、やりそくなって黙っているのは不愉快でたまらない。第一自分が事を起こしておいて、ああいう善良な人を迷惑状態に陥らして、それで平気に見物がしておられるものじゃない。正邪曲直なんてむずかしい問題は別として、ただ気の毒で、いたわしくっていけない」

 三四郎ははじめて与次郎を感心な男だと思った。

先生新聞を読んだんだろうか」

「家へ来る新聞にゃない。だからぼくも知らなかった。しか先生学校へ行っていろいろな新聞を見るからね。よし先生が見なくってもだれか話すだろう」

「すると、もう知ってるな」

「むろん知ってるだろう」

「君にはなんとも言わないか

「言わない。もっともろくに話をする暇もないんだから、言わないはずだが。このあいから演芸会の事でしじゅう奔走しているものから――ああ演芸会も、もういやになった。やめてしまおうかしらん。おしろいをつけて、芝居なんかやったって、何がおもしろものか」

先生に話したら、君、しかられるだろう」

しかられるだろう。しかられるのはしかたがないが、いかにも気の毒でね。よけいな事をして迷惑をかけてるんだから。――先生道楽のない人でね。酒は飲まず、煙草は」と言いかけたが途中でやめてしまった。先生哲学を鼻から煙にして吹き出す量は月に積もると、莫大なものである

煙草だけはかなりのむが、そのほかになんにもないぜ。釣りをするじゃなし、碁を打つじゃなし、家庭の楽しみがあるじゃなし。あれがいちばんいけない。子供でもあるといいんだけれども。じつに枯淡だからなあ」

 与次郎はそれで腕組をした。

「たまに、慰めようと思って、少し奔走すると、こんなことになるし。君も先生の所へ行ってやれ」

「行ってやるどころじゃない。ぼくにも多少責任があるから、あやまってくる」

「君はあやまる必要はない」

「じゃ弁解してくる」

 与次郎はそれで帰った。三四郎は床にはいってからたびたび寝返りを打った。国にいるほうが寝やす心持ちがする。偽りの記事――広田先生――美禰子――美禰子を迎えに来て連れていったりっぱな男――いろいろの刺激がある。

 夜中からぐっすり寝た。いつものように起きるのが、ひどくつらかった。顔を洗う所で、同じ文科の学生に会った。顔だけは互いに見知り合いである。失敬という挨拶のうちに、この男は例の記事を読んでいるらしく推した。しかし先方ではむろん話頭を避けた。三四郎も弁解を試みなかった。

 暖かい汁の香をかいでいる時に、また故里の母から書信に接した。また例のごとく、長かりそうだ。洋服を着換えるのがめんどうだから、着たままの上へ袴をはいて、懐へ手紙を入れて、出る。戸外は薄い霜で光った。

 通りへ出ると、ほとんど学生ばかり歩いている。それが、みな同じ方向へ行く。ことごとく急いで行く。寒い往来は若い男の活気でいっぱいになる。そのなかに霜降り外套を着た広田先生の長い影が見えた。この青年の隊伍に紛れ込んだ先生は、歩調においてすでに時代錯誤である。左右前後比較するとすこぶる緩漫に見える。先生の影は校門のうちに隠れた。門内に大きな松がある。巨大の傘のように枝を広げて玄関をふさいでいる。三四郎の足が門前まで来た時は、先生の影がすでに消えて、正面に見えるものは、松と、松の上にある時計台ばかりであった。この時計台時計は常に狂っている。もしくは留まっている。

 門内をちょっとのぞきこんだ三四郎は、口の中で「ハイドリオタフヒア」という字を二度繰り返した。この字は三四郎の覚えた外国語のうちで、もっとも長い、またもっともむずかしい言葉の一つであった。意味はまだわからない。広田先生に聞いてみるつもりでいる。かつて与次郎に尋ねたら、おそらくダーターファブラのたぐいだろうと言っていた。けれども三四郎からみると二つのあいだにはたいへんな違いがある。ダーターファブラはおどるべき性質のものと思える。ハイドリオタフヒアは覚えるのにさえ暇がいる。二へん繰り返すと歩調がおのずから緩漫になる。広田先生の使うために古人が作っておいたような音がする。

 学校へ行ったら、「偉大なる暗闇」の作者として、衆人の注意を一身に集めている気色がした。戸外へ出ようとしたが、戸外は存外寒いから廊下にいた。そうして講義あいだに懐から母の手紙を出して読んだ。

 この冬休みには帰って来いと、まるで熊本にいた当時と同様な命令がある。じつは熊本にいた時分にこんなことがあった。学校休みになるか、ならないのに、帰れという電報が掛かった。母の病気に違いないと思い込んで、驚いて飛んで帰ると、母のほうではこっちに変がなくって、まあ結構だったといわぬばかりに喜んでいる。訳を聞くと、いつまで待っていても帰らないから、お稲荷様へ伺いを立てたら、こりゃ、もう熊本をたっているという御託宣であったので、途中でどうかしはせぬだろうかと非常に心配していたのだと言う。三四郎はその当時を思いだして、今度もまた伺いを立てられることかと思った。しか手紙にはお稲荷様のことは書いてない。ただ三輪田のお光さんも待っていると割注みたようなものがついている。お光さんは豊津の女学校をやめて、家へ帰ったそうだ。またお光さんに縫ってもらった綿入れが小包で来るそうだ。大工の角三が山で賭博を打って九十八円取られたそうだ。――そのてんまつが詳しく書いてある。めんどうだからいかげんに読んだ。なんでも山を買いたいという男が三人連で入り込んで来たのを、角三が案内をして、山を回って歩いているあいだに取られてしまったのだそうだ。角三は家へ帰って、女房にいつのまに取られたかからないと弁解した。すると、女房がそれじゃお前さん眠り薬でもかがされたんだろうと言ったら、角三が、うんそういえばなんだかかいだようだと答えたそうだ。けれども村の者はみんな賭博をして巻き上げられたと評判している。いなかでもこうだから東京にいるお前なぞは、本当によく気をつけなくてはいけないという訓誡がついている。

 長い手紙を巻き収めていると、与次郎そばへ来て、「やあ女の手紙だな」と言った。ゆうべよりは冗談をいうだけ元気がいい。三四郎は、

「なに母からだ」と、少しつまらなそうに答えて、封筒ごと懐へ入れた。

里見お嬢さんからじゃないのか」

「いいや」

「君、里見お嬢さんのことを聞いたか

「何を」と問い返しているところへ、一人の学生が、与次郎に、演芸会の切符をほしいという人が階下に待っていると教えに来てくれた。与次郎はすぐ降りて行った。

 与次郎はそれなり消えてなくなった。いくらつらまえようと思っても出て来ない。三四郎はやむをえず精出して講義を筆記していた。講義が済んでから、ゆうべの約束どおり広田先生の家へ寄る。相変らず静かである先生茶の間に長くなって寝ていた。ばあさんに、どうかなすったのかと聞くと、そうじゃないのでしょう、ゆうべあまりおそくなったので、眠いと言って、さっきお帰りになると、すぐに横におなりなすったのだと言う。長いからだの上に小夜着が掛けてある。三四郎は小さな声で、またばあさんに、どうして、そうおそくなったのかと聞いた。なにいつでもおそいのだが、ゆうべのは勉強じゃなくって、佐々木さんと久しくお話をしておいでだったという答である勉強佐々木に代ったから、昼寝をする説明にはならないが、与次郎が、ゆうべ先生に例の話をした事だけはこれで明瞭になった。ついでに与次郎が、どうしかられたかを聞いておきたいのだが、それはばあさんが知ろうはずがないし、肝心の与次郎学校で取り逃してしまたかしかたがない。きょうの元気のいいところをみると、大した事件にはならずに済んだのだろう。もっと与次郎心理現象はとうてい三四郎にはわからないのだから、じっさいどんなことがあったか想像はできない。

 三四郎は長火鉢の前へすわった。鉄瓶がちんちん鳴っている。ばあさんは遠慮をして下女部屋へ引き取った。三四郎はあぐらをかいて、鉄瓶に手をかざして、先生の起きるのを待っている。先生は熟睡している。三四郎は静かでいい心持ちになった。爪で鉄瓶をたたいてみた。熱い湯を茶碗についでふうふう吹いて飲んだ。先生は向こうをむいて寝ている。二、三日まえに頭を刈ったとみえて、髪がはなはだ短かい。髭のはじが濃く出ている。鼻も向こうを向いている。鼻の穴がすうすう言う。安眠だ。

 三四郎は返そうと思って、持って来たハイドリオタフヒアを出して読みはじめた。ぽつぽつ拾い読みをする。なかなかわからない。墓の中に花を投げることが書いてある。ローマ人薔薇を affect すると書いてある。なんの意味だかよく知らないが、おおかた好むとでも訳するんだろうと思った。ギリシア人は Amaranth を用いると書いてある。これも明瞭でない。しか花の名には違いない。それから少しさきへ行くと、まるでわからなくなった。ページから目を離して先生を見た。まだ寝ている。なんでこんなむずかしい書物自分に貸したものだろうと思った。それから、このむずかしい書物が、なぜわからないながらも、自分の興味をひくのだろうと思った。最後広田先生は必竟ハイドリオタフヒアだと思った。

2024-05-28

レプテリアンだが、いい加減イルカとのセックスをやめろ

俺らそんな無茶な要求してるか?してないよな?

だんだん自信なくなってきたわクソが

いかイルカとのセックスをやめろ

別に人間同士でしちゃいけないなんて言わないし、自己処理しちゃいけないとも言わない

イルカセックスするな

これ以上イルカセックスするなら流石にかばい切れない

なぜ人間イルカセックスしたがるのか、最近までさっぱりわからなかった

しか人間にはフェチズムという心理現象があるらしいな

下着性的興奮を覚えたり、嫌いな相手写真を踏みつけて相手を呪ったり

それを考えれば、人間がなぜイルカセックスするのかもわかる

人間がレプテリアンに接する代償行為だったのだな

俺たちレプテリアンは人間の前にまず姿を現さないし、物品も残さな

人間が俺たちレプテリアンと共有できるのは、時代イルカくらいしかないのだ

イルカは海中を過ごすから3次元自由に動く挙動に慣れてて宇宙に強い

人間より社会性がないから姿を隠さなくて良い分、人間より圧倒的俺たちレプテリアンと長く過ごすしな

ただ、もちろん言うまでもないが、どれだけイルカセックスしても人間はレプテリアンにはなれない

人間がレプテリアンのように見せようと、涙ぐましい努力をしているのは知ってるよ

写真とるたびにいちいち加工してるよな

レプトイドのような開いた眼にしたり、爬虫類にならって毛穴全部隠したり

腹の脂肪を削りまくって、鱗を思わせるボコボコを見せたりするよな

レプテリアンに寄るためのこうした努力を俺たちはよく知ってるよ

からここまで散々見逃してきたけど、もう無理だ

もちろん人類滅亡まで追い込んだりはしないが、制裁必要なんだ

仕方ないんだ

そろそろ庇えなくなってきた

イルカオナホであるのになぜ使わないんだ?

かい日程はまだ詰まってないが、予定では8/21の深夜に人工地震、おそらく今回は九州の方になるはず

津波については未定

もちろん他の地域でも制裁は科されるが、俺はしらない

地震のあともイルカセックスするようだったら、もう俺は解任されて人類により激しい制裁が下されるだろうしな

もうイルカセックスするのはやめろ

周りにもしいたらそれとなく止めてくれ

2024-01-26

anond:20240126093656

❌女が欧米男性好き

⭕️日本の男が嫌われてる

…だと思うけどなぁ。

『単純接触効果』という心理現象がよく知られていて、頻繁に商品などをみるだけで

その商品好感度は上がってく。これが広告を出す主な動機になってるのね。

女のクラスメイトとして日本男性は近くにいたから単純接触効果は高いはず。

それを上書きするくらいのヘイトを溜めていたってことでしょう。

いつぞやの日記を思い出すけど、日本の男の人にそれだけの理由がなきゃ、そうはならないと思う。

2023-10-22

山崎まさよし氏のライブについて

水戸市で行われた山崎まさよし氏のライブが荒れていたと話題になっているが、

2つの心理現象が重なり、お客さんがネガティブ感情になったと思うんだけど、

そういうマーケティング心理学に詳しい人、これから挙げる2つの現象名前がついていたら教えて欲しいです。

まず1点目。

山崎氏が「今日あんまり歌いたくない」と発言したことに対して、そんなんやったら歌わんでもいいわ!

相手にいやいややられるとこっちも気分が悪くなる現象

例えば飲食店でお客が「カレー『で』良いです」という注文の仕方をするだけで、お店側は「ん?」と感じるらしいし。

2点目は、実際に曲が(おそらく)他のライブに比べて歌われた数が少なかったことに対して、(おそらく)同じ金額を払って見ているのに自分だけ聴ける曲数が少なくて割りを食っていると感じたこと。

まり自分が他の人よりも損していると感じると、反発が強くなる現象

まあでもこれは、山崎氏ライブを何度も見てる人にとっては「珍しいもの見れた」と損している感情はわかないかもね。

2023-09-22

anond:20230922132808

コンコルド効果と呼ばれる心理現象がありますコンコルド効果とは、あるもの金銭的・精神的・時間的投資しているときに、損失になるとわかっていても、これまで投資した分を惜しんで継続してしま心理現象のことです

好きだと思い込む事によって今までかけてきたモノをただ失いたくないだけです

あと同情と愛情混同している可能性も高いです

自分が面倒みなくちゃと思いこんではいませんか?

シンプルにその母親クズであり残念ながら息子も同様にクズです

精神疾患に関わっていては自分おかしくなります

関わってはいけない人種なので、即縁切りし損切りしましょう 今ならまだ間に合います

2023-08-29

【ChatGPT】文鮮明統一教会のヤバさを教えて

文鮮明統一教会のヤバさ(カルト洗脳、北、麻薬)についてChatGPTに聞いてみた。

増田文鮮明統一教会のヤバさを教えて

 

ChatGPT:文鮮明と彼の組織である統一教会に対する評価は多様で主観的である。彼らに対する意見は様々であり、支持者と批判者の両方がいることに注意することが重要である。ここでは、文鮮明統一教会について提起されている一般的批判懸念のいくつかを紹介しよう:

 

論争の的となっている信仰 文鮮明氏の教えは、しばしば異端視され、様々な宗教界や学界から懐疑的な目で見られてきた。文鮮明自身を「真の父母」や「メシア」とする考えなど、彼の神学概念のいくつかは、論争を呼ぶ型破りなものとみなされてきた。

 

カルト告発統一教会は、その階層的な構造、会員の生活に対する厳格な管理操作孤立の事例が報告されていることからカルトであるという非難に直面してきた。しかし、どのような宗教団体であれ、「カルトであるというレッテルを貼ることは、複雑で論争の的となる問題であることに注意することが重要である

 

財務上の懸念資金調達、什分の一、財務の透明性に関する問題を含め、統一教会内では財務上の不正行為が疑われている。一部の元会員は、組織に多額の寄付をするよう圧力をかけられたと主張している。

 

勧誘戦術統一教会はその勧誘方法について批判されており、その勧誘方法には新会員を引き付け、維持するための欺瞞的あるいは高圧的な戦術が含まれていると主張する者もいる。このような勧誘方法は、インフォームド・コンセント個人自主性についての懸念引き起こしている。

 

孤立家族への影響: 元会員からの報告によれば、統一教会への関与は、その偏狭性質集団アイデンティティを強調するために、時には組織外の家族や友人との緊張した関係につながることがある。

 

(略)

増田統一教会信者に行ってきたマインドコントロールについて教えて

 

ChatGPT:「マインド・コントロール」という用語は複雑で物議を醸すものであり、宗教的あるいはイデオロギー的なグループ内の様々な心理的社会的力学説明するためにしばしば用いられる。統一教会がその信者たちに対してマインド・コントロールと考えられるような行為を行っているという疑惑懸念がある一方で、ニュアンスをもってこのトピックに接近し、大雑把な一般化を避けることが重要である

統一教会の一部の批評家や元信者は、統一教会操作的あるいは支配的と解釈され得る特定実践採用していると主張している。以下は、強調されているいくつかの側面である

 

外部からの影響から隔離: 一部の元信者は、統一教会に属していない友人や家族から距離を置くように勧められたと報告している。このような外部からの影響から孤立は、潜在的グループとその教えに対する依存感を助長する可能性がある。

 

集団アイデンティティーと忠誠心統一教会は強い共同体意識グループの使命に対する忠誠心を強調する。これは個人アイデンティティよりも集団アイデンティティを優先させることにつながり、信者の信念や行動に影響を与える可能性がある。

 

情報の統制: 批評家たちは、特に統一教会に関する否定的報道批判に関連して、統一教会信者が入手できる情報を統制していると主張してきた。異なる視点に触れることを制限することは、信者たちが十分な情報に基づいた意思決定を行う能力に影響を与えるかもしれない。

 

認知的不協和認知的不協和とは、自分の信念や行動が互いに矛盾するときに、個人不快感経験する心理現象である統一教会は、組織の教えを採用し、反対意見を退けることによって認知的不協和を解消するよう信者奨励しているのではないかという意見もある。

 

要求の高い行動: 元メンバーからの報告によれば、大規模な資金集めや勧誘活動など、高レベル献身従事するようプレッシャーがあったことが示唆されており、これはグループに対する義務感や依存につながる可能性がある。

 

(略)

増田文鮮明統一教会北朝鮮関係を教えて

 

ChatGPT:文鮮明統一教会は、北朝鮮と複雑かつ多面的関係を築いてきた。この関係は時を経て発展してきたものであり、さまざまな解釈可能であることに注意することが重要である。以下は考慮すべき重要ポイントである

 

初期の関わり: 文鮮明はもともと北朝鮮出身で、朝鮮戦争中に韓国に逃れてきた。宗教活動の初期において、彼は分断された朝鮮半島和解させたいという願望を表明し、その過程において自らの運動役割を果たすと考えた。

 

北朝鮮指導者との関わり: 文鮮明統一教会は、北朝鮮韓国のより良い関係を促進することを目的とした様々なイニシアチブに関与した。これらのイニシアティブには、文化交流、人道的努力南北朝鮮間の対話を促進する試みなどが含まれる。

 

ビジネスベンチャー文鮮明統一教会は、観光業製造業農業など、北朝鮮におけるさまざまな事業投資した。これらの事業は、南北朝鮮間の経済協力を促進し、統一朝鮮理念を推進することを目的としていた。

 

批判と論争: 文鮮明北朝鮮との交流は、支持と批判の両方にさらされた。批評家たちは、文鮮明イニシアチブ北朝鮮体制正当化する試みと見なされる可能性があると主張し、一方支持者たちは、平和和解に貢献するための努力と見なした。

 

政治的宗教的配慮文鮮明朝鮮半島統一提唱し、北朝鮮指導者たちと関わったのは、政治的動機宗教的動機の両方によるものであった。文鮮明は、統一朝鮮世界的な調和平和ビジョンにおいて中心的な役割を果たすと信じていた。

 

力学の変化: 時間の経過とともに、文鮮明統一教会、そして北朝鮮との関係は変化していった。北朝鮮国際社会との間の緊張を含む外交的地政学的な動きが、両者の相互作用性質に影響を与えた。

 

文鮮明の死: 文鮮明2012年に死去し、その死は統一教会北朝鮮との関わりにおける転換点となった。対話和解を促進するための教会努力は続いているが、それらは現在文鮮明後継者たちによって率いられている。

 

(略)

増田南米犯罪組織が行ってきた麻薬ビジネス歴史と規模を教えて

 

ChatGPT:南米犯罪組織歴史的に、麻薬取引のさまざまな側面、特にコカインや、それほどではないがマリファナなどの違法薬物の生産取引に関与してきた。麻薬取引は、この地域に大きな社会的経済的、政治的影響を及ぼしてきた。ここでは、南米犯罪組織が行う麻薬ビジネス歴史と規模について概観する:

 

歴史

 

コカイン生産ブーム20世紀後半、南米諸国特にコロンビアペルーボリビアでは、コカ栽培コカイン生産が急増した。1970年代1980年代がこの拡大のピークであった。

カルテル支配 この時期、パブロ・エスコバル率いるメデジン・カルテルコロンビアカリカルテルなど、強力な麻薬カルテルが台頭した。これらのカルテルコカイン取引の大部分を支配し、暴力汚職を駆使して事業を維持した。

 

(略)

 

規模

 

コカイン生産南米諸国特にコロンビアは依然としてコカインの主要生産であるコカインは主にアンデス地域栽培されるコカ植物から得られる。

ルート密売犯罪組織は、南米から国際市場麻薬を移動させる複雑な密売ルート確立しており、多くの場合中米カリブ海諸国を経由地としている。

暴力と腐敗: 麻薬取引暴力組織犯罪汚職と結びついている。犯罪組織自分たちの利益を守り、競争相手排除するために武力行使してきた。

社会への影響: 麻薬取引暴力煽り統治を弱体化させ、南米の一部地域では社会的不安定助長してきた。また、コカ栽培麻薬生産活動による環境悪化もつながっている。

 

(略)

増田南米犯罪組織による麻薬ビジネスによるアメリカ国民麻薬中毒への影響を教えて

 

ChatGPT:南米犯罪組織が行う麻薬取引は、特にアメリカ国民の薬物中毒や関連問題に大きな影響を与えている。麻薬取引が薬物中毒に与える影響は多面的で、薬物の入手可能性、価格効能社会的力学などの要因が含まれます。ここでは、南米犯罪組織による麻薬ビジネスが、アメリカ国民の薬物中毒にどのような影響を及ぼしているかをいくつか紹介します:

 

供給と入手可能性:

南米犯罪組織は、米国への違法薬物、特にコカインの主要な供給である。大量に麻薬生産流通させる彼らの能力は、アメリカ地域社会でこれらの麻薬を入手しやすくする一因となっている。

 

価格と入手しやすさ:

南米からコカインやその他の薬物の大量供給は、時として価格の低下につながり、潜在的使用者にとって、これらの薬物をより手頃な価格で入手しやすくしている。

 

効能中毒リスク

南米犯罪組織製造するコカインやその他の薬物の効能は、中毒リスクを高める可能性がある。より強力な薬物は、より迅速かつ強烈な効果をもたらし、使用者依存症を発症する可能性を高める可能性がある。

 

(略)

増田ロバートパリー氏のメディアサイト内の記事「Dark Side of Rev. Moon (Cont.): Drug Allies」(https://www.consortiumnews.com/archive/moon6.html)の内容を箇条書きで説明して

 

ChatGPT:ロバートパリーによる記事 "Dark Side of Rev. Moon (Cont.): 1997年掲載されたロバートパリーによる記事麻薬の盟友たち」は、文鮮明麻薬関連活動、および政治的影響力の買収活動との間に疑惑があることを強調している。この記事は、文師と南米麻薬密売人や右翼政治家とのつながりに焦点を当て、文の影の金融慣行や疑わしい団体に光を当てている。記事の要点は以下の通り:

 

文鮮明政治的影響力買収作戦記事はまず、文鮮明の膨大な政治的影響力買収活動に対する関心の高さを取り上げている。記事は、文の組織が主要な政治家への秘密裏の支払いによって影響力を購入し、『ワシントン・タイムズ』のようなメディア資金提供していることを示唆している。

 

文師の財務慣行に関する疑惑記事では、文氏の組織資金洗浄や、文氏の息子であるヒョジン氏のためにコカインを購入するなど、個人的な贅沢のために資金を流用していると非難されていることを強調している。これらの行為は、1982年に文氏が脱税有罪判決を受けた犯罪になぞらえられる。

 

麻薬汚染された暴力団とのつながり: アジア組織犯罪ラテンアメリカ麻薬取引とつながりのある極右主義者との文氏のつながりが議論されている。文氏の麻薬密輸組織犯罪に関わる人物とのつながりは、アジアにおける統一教会の初期にまでさかのぼる。

 

文鮮明ヤクザ関係 文氏の組織は、日本ヤクザ組織リーダーであった笹川良一から支援を受けていた。この支援は、麻薬密輸やその他の犯罪活動とつながりのあった日本韓国で、文氏の組織進出していくのに役立った。

 

世界反共産主義同盟(WACL)との結びつき: 文の組織は、世界反共産主義同盟のような組織重要役割を果たした。世界反共産主義同盟は、元ナチス右翼人物とつながりがあった。文の信奉者たちは、これらの組織を通じてCIAと密接な関係を保っていた。

 

南米における文鮮明活動 南米右翼軍事指導者たちとのつながりを探る。ボリビアアルゼンチンといった国々における文の存在は、右翼政権の台頭や麻薬密売活動疑惑と重なる。

 

コカインクーデターへの文の関与: この記事では、1980年ボリビアで起きた「コカインクーデター」への文鮮明の関与について詳述している。クーデター後、文の組織は主要なクーデター実行者や麻薬密売人とつながりがあると報告されている。

 

文鮮明の拡大と影響力 ウルグアイアルゼンチンへの投資を含め、南米における文鮮明継続的な拡大について記事は論じている。文氏の経済的、政治的基盤の拡大が、監視の目を逃れるための活動の変化とともに指摘されている。

 

文の政治的コネクションの意味するもの: この記事は、文が影響力を買い、アメリカの有力政治家とのコネクションを持つことで、立ち入った調査から文を守ることができるかもしれないと示唆している。(後略)

解釈文鮮明は脱北後も北の工作員同然の活動を続け、南米コカイン利権に食い込み宗教団体偽装した巨大な犯罪シンジケートを構築。日米他の有力政治家利益供与を行い庇護を受けつつ、国際政治に大きな影響を与える反米親北の大物フィクサーに成長。死後、妻の韓鶴子マザームーン)に権力が移行。

2023-06-09

[]

衣服を探している途中に端末にむかってキーボードたたいてしま心理現象に。

2023-05-03

anond:20230502131808

その人がパッケージ版のゲームを好む理由はいくつか考えられます

まず、物理的なパッケージを持っていることでコレクション性があり、所有感を感じることができます

また、新作をすぐに売ることで、一定買い取り価格があることからコストを抑えることができるという考え方もあります

ダウンロード版でしか出ていないゲームを買わない理由は、中古市場で売買できないため、コストを抑えることが難しいと考えているのかもしれません。

また、ダウンロード版はデータが消えたり、アカウント問題が発生した際に再ダウンロードができないリスクがあることからパッケージ版を好む人もいます

ただし、そのような消費的な考え方は、自分価値観に合わない人もいるでしょう。

例えば、ゲーム純粋に楽しみたい人や、ダウンロード版の利便性を重視する人は、そのような価値観を持っていません。

売れないゲームだと損した気持ちになるのは、行動経済学的な観点から説明できます

損失回避という心理現象によって、人は損失を避けるために過剰に反応することがあります

そのため、売れないゲーム投資してしまった場合、損失感を感じることがあるでしょう。

しかし、これらの考え方は一部の人に限られており、他の人々はそれぞれ異なる価値観を持っています

ゲームの楽しみ方や消費方法個人差が大きく、一概に評価できません。

それぞれの価値観理解し、尊重することが大切です。

2023-02-17

anond:20230217222728

心理学において、科学的な裏付けをとろうとするアプローチとそうでないアプローチ区別するために、一般的には「実験心理学」と「非実験心理学」という用語が用いられます

実験心理学は、科学的な方法論を用いて心理現象調査することを目的としています。例えば、心理学者が特定の仮説を立て、それを検証するために実験を行ったり、統計的手法を用いてデータ分析したりすることが含まれます。このアプローチでは、科学的な方法を用いてデータ収集し、そのデータから仮説を検証することが重要目的となります

一方、非実験心理学は、実験心理学とは異なり、科学的な方法使用せず、主観的な観察や個人経験を基にした情報収集することが多く、仮説の検証を行わないことが特徴です。例えば、クオリティブなインタビュー調査を行い、そのデータから傾向やパターンを見出すことが目的となることがあります

ただし、非実験心理学重要役割果たしており、心理学の分野は多岐にわたるため、一概にどちらが優れているとは言えません。どちらのアプローチをとるかは、研究目的対象研究者のアプローチによって異なります

2023-01-07

それはわりとよくあるくだらない気の迷いだよ

俺は大学卒業どころか大学進学の時にもそういう精神状態があった

  

増田のような現実風の悩みとは別に

死の恐怖みたいな漠然とした変な不安もわき上がった

なんだろなこれって思ったら人生ちょっとした節目でそうなってるの思い出した

  

それがなんなのか答えをいうと

単なる環境が変わる時の心的ストレスなんだわ

俺はそれが漠然とした死の恐怖として出てきてた

から新しい環境適応すると勝手に治る 

  

別になんもせんでもいつの間にか治るんだけど

新しい環境で出来ることに積極的に目を向けたらいいと思う

ちなみに年齢と経験重ねると環境変える時にそこまで激しい症状でなくなるので

しか味わえない心理状態として日記付けといたら後で読んで笑えると思う

  

マジで俺もそうなったしよくわかるけど

本当にくだらないありふれた心理現象だよそれ

 

そして恵まれてる奴ほどそうなるってのもたぶん正しい

余裕のない恵まれてない人間無常に打ちのめされたりしないからね

まれすぎた王子が同じ衝撃に打ちのめされすぎて出家して悟り開いたのが釈迦

https://anond.hatelabo.jp/20230107093948

2022-12-09

anond:20221209145209

ダニングクルーガー効果とは、能力の低い人が「実際の評価自己評価を正しく認識できずに、誤った認識自身過大評価してしまう」こと。 心理現象である認知バイアス」のひとつです。 人はあらゆる場面で自分評価する、あるいは評価されるでしょう。 そうした場面における思い込み錯覚などが認知バイアスを引き起こすのです。

2022-08-22

可愛いあの娘の好きなキャラ

男と一緒に女が、遠目なので判然としないが男性向けの美少女キャラが描かれているように見えた缶バッジをつけていた。

もっと近づいて確認しようとしたが、駅の階段ホームへ降りている最中で人が多く、その女の俺の間にも一人いて、「その前に割り込んででも」ということはできなかった。

横顔が見えたが主観的に可愛かった。

可愛い女が美少女グッズをつけていると、なんのキャラなのか、可愛い女がどういう男性向けに興味を持つことがあることがあるのかという意味で、野郎美少女グッズをつけているのを見かけたときよりも各段に気になる。

それが彼氏がいる女だとさらに興味は増す。

女で男性向けを嗜んでいて、さら恋人持ち。

そういう稀少な人が興味を持つ対象はどんなものだろうという、単純な心理だ。

その男彼氏かもしれないと思った。

別に変な下心は無い。

まず恋愛を俺には面倒なものと思っている。

それがただの建前だとしても、所構わずナンパする迷惑野郎よりは俺のような腑抜けの方がましだろう。

結局なんのキャラかは分からなかった。

しかしたら男性向けというのは見間違いの可能性も高い。

やはり女で男性向けの缶バッジを持っている割合はごくわずかだとすれば、この悶々も、逃がした魚は大きいという単純な心理現象にわずらわされてるだけなのだと心の整理がつけられるだろう。

ただ実態は分からない。

しかしたらブスよりは可愛い女の方が男性向けを好む傾向があって、それには「容姿の良い女は美少女キャラに対して劣等感を持ちにくい」などというような因果関係もあるのかもしれない。

強迫観念が風化するのはまだまだ時間がかかりそうなので早く心の整理をつける材料となる統計的事実が見出されることが期待される。

もちろんそのとき直接聞いてしまうという手もあったけどたぶん一度そういうことをしてしまうとあらゆることを都度見知らぬ人に節操なく尋ねるようになるのではないかと思った。

スマホの画面にちらっと漫画が見えただけで気になる性分には質問事項があふれている。

一度だけ訊くならまだしも、電車内を質問しながら練り歩くようになれば誰が見ても狂人だ。俺もそんな奴には一度も出くわしたことは無い。

一度だけ訊いて、それ以上は我慢するか、一度でも訊くのを我慢するか。

俺には同じことに思えたのだ。

しろ一回でもやってしまたことに対しては心の側で「なぜ一回はよくて二回はだめなのか」という理屈が頭をぐるぐる回る傾向が俺にはある。

その心理ストレスは前者よりも大きい気とも思った。結局帰納法的な原理理屈の内容は都度変質していき歯止めがかけられなくなり気がしたのだ。

まあ世の中の美少女缶バッジの大抵はもしかしたらboothアニメイトで売られていたもので、その二つ売り切れ含めくまなく見さえすればその女が身に着けていた缶バッジを見ること自体はできるのかもしれない。

強迫観念に苦しむ日々を送っている割にはそういうのは面倒に感じる怠惰さを合わせて持っている。全てを網羅せんとするようなオタク気質とはある意味まったく相反した、気になっていることに限って迅速に解決したいという質なのだ

まさに負のジレンマつらたん

2022-04-03

anond:20220403212009

この件の背後にあるのは、カミングアウトマウントという心理現象で、

最初批判してる人は、レズビアンカミングアウトしてる人なのね。

レズビアンカミングアウトして、そこに生じる苦労をすべて背負って生きてきた人にとって、

ノーマルのヒトや、カミングアウトしてないレズビアンが、レズビアンのみに許された行為をしてしまうと、

ふざけんなって思っちゃうのよ。

2022-02-13

カリギュラ効果

カリギュラ効果とは、ダメと言われるとかえって興味を掻きたてられ、逆の行動に走るという心理現象のこと。

ローマ皇帝カリグラモデルにしたアメリカ映画カリギュラ」が語源

過激な内容のため、一部地域で上映禁止になると、皆が映画館に押しかけ大ヒットしたことで有名です

2019-11-14

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E5%88%A4%E6%96%AD%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

現象判断パラドックスは「心的現象には対応する物理現象が必ず存在する」で完全に説明できるにも関わらず、なぜパラドックスと言われ続けているのでしょうか?

この問題現在も「パラドックス」として扱われているということは、この説明を受け入れない人たちが一定数居るということだと思います

彼らはどのような理由でこの説明を受け入れないのかを教えて下さい。

 

100年前であればともかく、21世紀現在に上の説明が誤りであり、対応する物理現象存在しない心理現象があるといった主張をまじめにする人が多く居るとは思えません。

哲学的ゾンビは「対応する心理現象存在しない物理現象は想定可能」という話なので、上の主張とは異なる。

 

またもっと簡単に思いつく理由は「直感と一致しない」ですが、世界法則人間直感と一致するとは限らないというのは様々な物理法則で示されていることであり、これも議論を生き残れるような根拠とは思えません。

 

# これはどこに投稿するのが正解なんだろう?

2019-09-01

クソシステムほど拡散する

人間は苦労して手に入れたものほど価値の高いもの認識する」というのは近頃はよく知られる心理現象だが、どうもソフトウェア受託開発をしているとその実例にしばしば出くわすことがある。炎上してデスマーチ化したクソシステムほど流用したがることだ。

これには上記以外にも

というようなこともあるかと思われる。

かくして、出来が良くすっと完成し問題なく運用されるシステムはすっかり忘れ去られてしまい、不具合だらけツギハギまみれのクソシステムばかりがウィルスのように拡散していく。

このあたりきちんと客観的判断できるようにならないと、日本IT業界はいつまでもクソを放流し続けることになるんじゃないだろうか。

2019-08-01

anond:20190801184155

人間には、複数人間から同じようなことを言われるとそれを信頼してしまう。という心理現象が知られているんだよ。

いわゆる、「みんなそう言ってるよ」ってやつ。

scopedogの言動単体では、それだけを読んで信じる人は少ないと思うけれど、

似たような言動をしている人の意見をいくつも聞いてきた人間は、scopedogの言葉鵜呑みにしてしま可能性が高い。

だって、みんなそう言ってるから

2018-12-06

イライラたから、ナルシストについて語る

私は専門家ではないので、参考程度に

まずは結論から

いまのナルシスト像は間違っている

ナルシストとは、自己愛過剰のことである

自意識過剰だけではナルシストとはいえない

ナルシスト病気である

ナルシスト被害者である

ここからはダラダラと

そもそもナルシストって心理学用語のはず

それがどこからか、間違った印象になっている

ナルシストを芸にしている人には営業妨害かもしれないが、

自意識過剰ナルシスト

というのは、明らかに間違い

ナルシストは「病気」なので、男でも女でも付き合うとDV被害にあったり、モラルハラスメントをされたりする

1度、主張を整理したい

1、2次ナルシスト精神的な病気である

2、自意識過剰病気ではなく、かつ自信のなさから起こる心理現象である

3、1次ナルシストは誰もが通る道であり、特別なことではない

4、ナルシスト被害者である

1について

ナルシスト病気である

これは、人格障害といって、治すべき病気でもあり、かつ、とても見分けがつきづらい、難しい病気でもある。

認知を広めなければ、ナルシスト自身も、周りの人も、被害者が増えてゆく。

これは、他の人格障害にも当てはまることである

2について

自意識過剰人間への風当たりが強すぎる。

彼らはナルシストではないし、自信がないのに、さらに周りから悪口を言われたらたまったものではない

思春期に鏡を見たり、前髪をいじったり、自撮りをしたり、なにがおかしいのだろうか。

思春期自分他人が分かり始める時期だからこそ、自分が気になる。

逆に、自分他人境界線が分からない病気のほうが、健全ではないと思う。

例えるなら、エヴァンゲリオン人類液状化計画だ。

病気の人の頭の中では境界線がないので、みんな一緒。

それのほうが、嫌悪されるべきではないのだろうか。

ここで注意してほしいのは、病気人間嫌悪しろ、といっているわけではない。

そこで、3と4につながる

3は、みんな通ってるんだから病気人間けが特別じゃない、ということがいいたい。

4は、ナルシストも、いろいろなつらい経験があったからこそ、そうなっていることを理解してほしい、そういう意図だ。

話はそれるが、後天的精神病というのはすべてそうだ。

みんな、みんな、とってもつらい思いをしている。

そこは、差別しないで、どうか分かってもらいたい。

そろそろ落ち着いてきたし、主張はしたので、ここらで終わりにしたい。

あくまでも一般人が勢いで書いた文章なので、詳しいことは専門家に譲る。

以上。

2018-08-28

anond:20180828222113

いやいや

元は性的消費の話でしょ

性的消費が架空のものならそもそも問題ないでしょ

現実映画として上映されて観客の男性性的消費されてると別の女が文句言ってる構図じゃん

それ自体はクッソアホだと思うけど

性的消費っていう心理現象物理的な怪我を例えたのが失敗だったな、すまん

とにかく観客男性性的視線を受けて消費されてるのは綾瀬はるかの肉体な訳で

それはキャラとは関係ないのでは?

2018-05-21

私にカリギュラ効果は効かない

禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことをいう。

例えば、「お前達は見るな」と情報の閲覧を禁止されると、むしろかえって見たくなる心理現象が挙げられる。

特に興味のないもの禁止されたってやりたくならないし、

カリギュラ効果は私には無いんだろうなと思う。

カリギュラというアニメゲーム?を恋人がやっているんだけど

曲が何回も頭の中をループしてうざったい…

2017-10-15

https://anond.hatelabo.jp/20171015124855

知らんふりてw

なんかもう凄いよなこの手の拗らせちゃったタイプの、なんか主客の立場を逆転させる心理現象ってw

選択をするため」の選挙を「勝てる勝てない」で考えてることをそもそも揶揄されたことはすっかり脳味噌から抜け落ちているらしいw

どうしたらこういう都合の良い思考回路形成されるんだろう。ある意味羨ましい。

2016-12-30

http://anond.hatelabo.jp/20161229210552

幽霊の正体見たり枯れ尾花 の様なものを引き起こす

心理現象に「パレイドリア」なんて名前がついてるけど。

そういうの?

 

認識方向では「シミュラクラ現象類像現象)」

なんてのもあるようだけど。

 

慣用句ではないけどねぇ

2015-12-01

[]クレバー・ハンス効果

これは動物を用いた実験人間関係者または研究者が、潜在意識下で仮説を

立証することが望まれていた場合、振舞いを動物に伝えてしま現象である

1890年代、デンマーク数学音楽問題に正解の数だけ床を脚で叩いて答える

ハンスという名の馬がいた。当時、高度な知性を持つ馬として一躍有名になり、

クレバー/賢いハンスと呼ばれていた。

ところがその後、これにはトリックがあり、馬自身問題を解いていた訳ではなかった

ことがわかり、超常的な力を持つ馬という伝説は覆された。

心理学者調査した結果、ハンスは、質問と答えを知っている現場人間の動きを見て

答えを出していたことがわかった。ハンスは質問者問題を出すと、とりあえず

床を叩き始める。そして、正解の数に差し掛かると、答えを知っている質問者は「ここで

終わりだ」とか「終わってほしい」といった期待(予期意向=予め期待した意向)のあまり

無意識のうちに体のどこかをわずかに動かしてしまう(不覚筋動という現象)のだそうだ。

ハンスはその微細な筋肉の動きを捉えて正解を得ていたのだという。

これをきっかけに、クレバー・ハンス効果と名付けられる心理現象発見された。

いやー超能力ネタばらしっておもしろいね

ドラマトリック思い出す

 
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