前回のエントリーで、プロジェクトの遂行能力を上げるには、組織の体制や行動習慣を向上させる必要があるということを書きました。組織の行動習慣と言えば、やはりトヨタ。車の製造は、ITの世界と勝手が違っていても、モノづくりの現場から学ぶことは多くあるはずです。特に、何かを大量に作らなければいけないプロジェクトでは、特定の技術力だけではなく、大量生産に耐えられるノウハウが重要です。ということで、「トヨタ 仕事の基本大全」という本を読んでみました。 トヨタ 仕事の基本大全 作者: (株)OJTソリューションズ 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版 発売日: 2015/02/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 大量生産型モノづくりの指針「ムダ・ムラ・ムリを取り除く」 IT業界は大量生産とは無縁なのではと思うかもしれませんが、実はそうでもありません。自分の過去の業務
「トヨタ方式」に見直し論 コロナで供給網の弱点露呈―米 2021年11月09日07時08分 米自動車大手フォード・モーターの組立工場で作業する従業員＝６月１４日、ミシガン州（ＡＦＰ時事） 【ワシントン時事】トヨタ自動車の生産方式として世界に広まった、過剰在庫を持たない「ジャスト・イン・タイム」方式の見直し論が米国で浮上している。新型コロナウイルス危機から経済が再開する中、需要急増に効率最優先のサプライチェーン（供給網）が対応し切れない弱点が浮き彫りになったからだ。だが同方式を改めれば生産コストが増え、物価上昇を招くリスクもはらむ。 供給網混乱、インフレを警戒 世界経済安定へ連携確認―Ｇ２０ 「ジャスト・イン・タイムは（危機時の）復元力を考慮していない」。レモンド米商務長官は１日の会合で、「トヨタ方式」のもろさを突いた。コロナや気候変動といったショックに対し、「ジャスト・イン・ケース（万が一
新型コロナウイルスのワクチン接種で「民間企業のノウハウ」を活用する動きが広がっています。「トヨタ自動車」の効率的な生産体制を参考にした自治体も出ています。 すでに高齢者の31％が1回目の接種を終えたという東京・墨田区。来月1日からは64歳以下の区民にも接種券を配布するというスピード感です。一体、何が・・・。 ワクチン接種を受ける人は駅直結の民間病院で受付を行い、道路を渡った「イトーヨーカドー」で接種を受けます。両者がタッグを組んでワクチン接種を後押し。 依然として低い水準で推移している日本のワクチン接種率。そうしたなか、各地で民間の力を使った取り組みが加速しています。 墨田区のケース。民間の曳舟病院が近隣のイトーヨーカドーの協力を得て空きスペースを接種会場として使うというアイデアです。 こうした取り組みが一役買っているのか、墨田区では高齢者の31％が1回目の接種を終了
愛知県豊田市では、75歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの集団接種が30日から始まりました。市は地元のトヨタ自動車などと連携し車づくりで培ったノウハウを活用して効率的な会場運営に取り組んでいます。 豊田市では30日から75歳以上の高齢者を対象にワクチンの集団接種が始まり、このうちトヨタ自動車の工場内に設置された会場では、トヨタのほか、宅配大手のヤマト運輸もワクチン輸送や会場運営に協力しています。 運営に活用されているのは「トヨタ生産方式」と呼ばれる車づくりで培った生産性を向上させるノウハウで、訪れた人が会場内を何度も往復せずに最短のルートで接種を終えられるようレイアウトを工夫しているほか、順路を色や絵などで案内する看板を設置するなどしています。 豊田市やトヨタは、こうした取り組みで人の流れが滞らないようにして感染リスクを減らすほか、接種時間も短縮できるとしています。 7
2020/8/21 1 「モノづくりのトヨタ生産方式(TPS)と Agileソフトウェア開発」 ～ITサービス業の皆様へのTPS入門～ 黒岩 惠（くろいわさとし） 特定非営利活動法人 ものづくりAPS推進機構(APSOM) （一社)持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(ESD21) トヨタ社友 今日のトピックス 1. はじめに 20世紀の重要技術に、ITと TPS/Lean方式 2. なぜTPSか? ビジネス活動は人間・機械系。人間系がTPS 3. TPSの基本 プロセスに流れを創る。改善に終わりはない 4. Agileソフト ソフト開発のAgileプロセスは、歴史的必然 5. おわりに TPSは人間性尊重、人と組織細胞の活性化 ・1969 年、トヨタ自動車（工業）入社。 ・生産技術開発、工場建設、生産準備、FA、物流、工機、IT事業部門を経験。 ・生産システムの研究、FAおよび物流改善
【トヨタイムズ トヨタ生産方式取材 香川編集長単独インタビュー篇.】 自動車とはまったく異なる分野で圧倒的な成果を出したトヨタ生産方式の本質とは何か。編集長が取材を振り返る。 船橋という、名古屋の雨ガッパメーカーが「医療現場を助けたい」とはじめた医療用防護ガウンの生産。その志に多くの企業が共感し、トヨタも支援の手を差し伸べた。そして防護ガウンの生産という、自動車とはまったく違う生産現場に「トヨタ生産方式」を応用した結果、1日500着だった生産枚数は、1日5万着にまで増えた。そんな奇跡とも呼べる仕事さえやりきってしまう、トヨタのモノづくりとは一体何か。香川編集長が取材を振り返った。 https://toyotatimes.jp/chief_editor/052.html クルマの時代から、もっと自由に移動を楽しむモビリティ時代へ。 この大きな変化を伝えていくメディアが「トヨタイムズ
【トヨタイムズ トヨタ生産方式取材 フルver.】 医療用防護服の生産現場を、香川編集長が直撃取材。 トヨタ生産方式を用いた「カイゼン」の数々に迫る! 老舗合羽メーカー「船橋」の医療用防護ガウンの生産に協力を名乗り出たトヨタ。 当時、1日の生産枚数限度は500枚だったが、トヨタ生産方式(TPS)に基づくカイゼンを 繰り返し、有志連合の協力のもと現在では1日50,000枚の生産を行っている。 飛躍的に生産枚数を上げた秘密は、小さな「カイゼン」の積み重ねにあった。 その現場の全貌に香川編集長が迫ります! https://toyotatimes.jp/chief_editor/048.html クルマの時代から、もっと自由に移動を楽しむモビリティ時代へ。 この大きな変化を伝えていくメディアが「トヨタイムズ」。 公式サイト:https://toyotatimes.jp/ Twitter:ht
クルマの時代から、もっと自由に移動を楽しむモビリティの時代へ。この大きな変化を伝えていくメディアが「トヨタイムズ」。
新時代の病院経営 ◎概論 地域医療構想を踏まえた病院経営 千葉大学医学部附属病院 副病院長 井上貴裕 ◎事例１ 病院はどこに向かうべきか 医療法人社団こうかん会 日本鋼管病院 病院長 小川健二 ◎事例２ 事業部制導入による業績改善の取り組み 〜メイトウホスピタルグループの事例から〜 医療法人香徳会 法人本部チーム財務室 室長 板東三重子 ほか 調査 「介護医療院を開設して分かったこと」 〜介護医療院の開設に関するアンケート結果より〜 編集部 ハラスメントへの対応 〜臨床心理士・公認心理師がかかわるメリット〜 社会福祉法人聖霊会 聖霊病院 臨床心理士・公認心理師 岩指由紀 ほか 病院羅針盤 経営者に聞く がん患者、家族、遺族のために 金沢らしい居場所を 認定NPO 法人 がんとむきあう会「元ちゃんハウス」（石川県） 西村詠子 理事長 （取材：橋口佐紀子） リレー連載 組織活性化と経営改善の効
世界が知らない“最強トヨタ”の秘密 友山副社長に聞く生産性改革：池田直渡「週刊モータージャーナル」（5/5 ページ） 問題がないと不安になる 友山： やっぱりTPSという原型があったからでしょうね。トヨタの中でTPSをよく知らない人や、やったことのない人はいるけれど、「TPSなんてダメだ」って人はいないんです。共通の価値観です。TPSのいうジャストインタイム。「必要な時に必要なものを必要な数だけ届ける」。これは生産部門だけでなく事務部門でも同じです。後工程の最終地点はお客さまです。お客さまの必要な時に必要なものを必要な数だけ届けるというのが戻るべき原則です。 自働化はどんな仕事でも工程があって、品質は工程で作り込む。そのためには、異常はとにかく顕在化させる。異常があったら仕事は止めていい。事務の仕事だって大きなトラブルがあったらそのまま進めないで止めちゃっていい。止めたら「何でそれが起きた
改善すれば敵をつくる｜元トヨタマンの目 トヨタは改善をし続けている。 今日の現場は明日には姿が変わっているかもしれない。このような会社だと平社員から役員トップまで誰かが改善するのを待っており、よい提案があれば、即採用し提案者をほめる。 全員が正しいと思うことのみを考え思いつけば発言するわけだ。私はこれが当たり前だと思っていた。 トヨタを退社し、世間に出てみると「改善」というものの扱いがトヨタとはまったく違っていることに衝撃を受けた。 それは世間の多くの会社では「改善」というものが、「前任者や上司のやってきたことを否定すること」になってしまっているという事実だ。 「こうやってやればもっとうまくやれるんだけど、こんなこといったら最後、いろいろにらまれちゃうよ。まあやめとけ、やめとけ」といった調子だ。 結局正論が通らないし結果言おうともしなくなってしまうのだ。 このような状況は大赤字で倒産寸前に
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「かんばん」「ジャストインタイム」などで知られるトヨタ生産方式。いま、これにIoT（モノのインターネット）を融合し、さらなる効率向上を引き出しつつあるという。その肝は単なる効率化ではない、現場を動かず人材の成長にある──。 名高いトヨタ生産方式に最新のIoTを組み合わせることで何が起きたのか。トヨタ自動車の未来創生センター統括、磯部利行常務理事は、「ITpro EXPO 2016」（10月19～21日、主催：日経BP）で同社が取り組むIoT活用について語った。 現場の社員が常に“カイゼン” 1950年ごろ、生産性の高い設備を持つ欧米のクルマメーカーに負けない競争力を作るためにできたトヨタ生産方式は、「にんべんの付いた自働化」と「ジャストインタイム」の2つに分けられる。 「自働化」は、機械が生産工程で異常を検知し、自動停止する仕組みにより不良品を作らず、生産性を向上させること。「ジャストイン
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