日立金属と神戸製鋼所、IHI、川崎重工業の4社は1日、岡山県倉敷市に大型鍛造プレス工場を共同で新設すると発表した。投資額は約200億円。素材企業と需要先の重工メーカーがタッグを組み、強度の高いチタンやニッケルなどの合金を加工できる国内初の5万トン級プレス機を導入。世界的な成長が見込まれる航空機産業や発電タービン向けの大型部品をつくる。 新工場は倉敷市の人工島・玉島ハーバーアイランドに建設し、2012年3月に始動予定。従業員は約40人。売り上げ目標は17年度に130億円。運営する新会社「日本エアロフォージ」も今年1月に設立した。合金にはレアメタルも含まれるため、経済産業省の補助金も受ける。 神鋼は8千トン、日立金属は4千トンの圧力を加えられるプレス機を持っているが、数メートルにもなる大型部品の鍛造は難しく、こうした部品の加工は欧米メーカーに頼っていた。 日立金属の藤井博行社長は会見で「