既に2割の企業が国内外のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを利用している――。企業のCIO(最高情報責任者)を対象にした調査で明らかになった結果だ(図1)。 日経情報ストラテジーは2012年2~3月に2012年度のIT投資動向を見極めるための調査を実施した(226社が回答、詳細は日経情報ストラテジー6月号に掲載)。そのなかにBPOについての質問項目を盛り込み、企業の取り組み状況を調べた。 根強いBPOに対するニーズ そこで2割の企業がBPOサービスを利用している現状が浮き彫りになった。この割合はまだまだ伸びていく余地はあるのか。それとも市場として成熟しつつあるのか。 調査から分かったのは、企業の根強いニーズだった。BPOについて「検討中」と答えた企業が1割程度あったのだ。 調査結果を掘り下げると、その傾向はさらにはっきりとする。国内外のBPOサービスを利用していると答え