原発事故で出た放射性物質を含む汚泥や焼却灰のうち、茨城県で発生した廃棄物を埋め立てる最終処分場の候補地として、環境省は、27日、県の北部にある高萩市の国有林を提示しました。 しかし、市側は強く反対する姿勢を示し、今後の交渉は難航が予想されます。 原発事故の影響で広がった放射性物質に汚染されたごみの焼却灰や汚泥のうち、放射性セシウムの濃度が、1キロあたり8000ベクレルを超えるものについては、国が「指定廃棄物」として、発生した都と県ごとに、直接処理することになっています。 環境省は、今月3日、栃木県の廃棄物を埋め立てる最終処分場の候補地として、県内の矢板市の国有林を提示し、ほかの県についても候補地を絞る作業を進めていました。 このうち、茨城県の候補地について環境省は、13か所の国有林の中から、住宅地から離れ、必要な広さが確保できることなどを理由に、県の北部にある高萩市上君田の国有林を選び、2