- 1 - 論文要旨 性風俗店の立地に関する研究 ―川崎の南町と堀之内を対象地域として― [自発展開型] 藤野明里(経済学部3年) 指導教員:長田進 1. 風俗街の立地とは 風営法に抵触する施設、とくに性風俗店は他のサービス業と比べて異なる立地性向を示すと言われて いる。一般的にサービス業はサービスを受ける顧客が多く集積する場所に立地する。しかし、同じサー ビス業の性風俗店の場合、顧客が多く集積するはずの駅前や幹線通り沿いに立地することは少なく、駅 から離れた場所や幹線道路から一歩入った場所に立地することが多い。また都市内の産業立地は、単位 面積当たりの地代負担力が高い企業ほど都心に近い場所に立地する特徴がある。したがって、風俗街内 部でも駅に近いなどの経済便益性によって風俗店の立地性向があると考えられる。そこで本稿では、川 崎駅周辺の南町と堀之内のソープランドを対象とし、風俗街が立地す