オーストラリアの国会議事堂で26日、記者会見するラッド氏=ロイター 【シドニー=郷富佐子】オーストラリアの与党労働党は26日夜(日本時間同)、緊急議員総会を開いて党首選を行い、新党首に前首相のラッド氏(55)を選出した。敗北したギラード現首相(51)は退陣し、ラッド氏が首相に返り咲く。「クーデター」と呼ばれた3年前の首相交代劇が再現された形だ。 102人の労働党議員のうち、ラッド氏に投票したのは57人、ギラード氏は45人。ギラード氏は元首である英女王代理のブライス総督に首相辞任を伝え、ラッド新首相が誕生する。ギラード氏は党首選前、敗北すれば総選挙に出馬しないと話しており、政界から引退する。ギラード派の複数の閣僚も辞任を表明した。 続きを読む関連記事〈ロイター〉ギラード豪首相、26日中の労働党党首選実施を要請6/26〈ロイター〉ギラード豪首相が続投へ、党首選で対抗馬なく勝利3/21〈ロイ