自社のゴルフグリップと似た名称のテニスラケットが商標権を侵害しているとして、ゴルフ用品メーカー「Tour(ツアー) G」(東京都渋谷区)が、スポーツ用品大手ヨネックスに対し、そのラケットの販売差し止めや2200万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。 提訴は7月3日付。訴状などによると、ツアーG社は2013年に別の会社から「TOUR G」という名称のゴルフグリップに関する事業を譲り受け、製造・販売を始めた。プロゴルファーの尾崎将司選手を宣伝に起用。ツアーG社は「誤認や混同が生じやすい状況だ」と主張している。 ヨネックスによると、「Vコア ツアーG」は14年3月から販売。昨年の全豪オープンや今年の全仏オープンで優勝したスイスのスタン・バブリンカ選手が使うモデルとして、主力商品に位置づけている。ヨネックス社長室は「取材は受けない」とコメントした。