大阪市は9日、無免許運転でひき逃げ事故を起こし、2月に鳥取地裁で有罪判決を受けた市中央卸売市場南港市場職員、清水直樹被告(32)を同日付で懲戒免職とする処分を発表した。清水被告は「事故が発覚すると処分される」と思い、上司に事故の報告をしていなかったが、今月初めになって匿名の電話が市側にあり、発覚した。 市によると、清水被告は昨年2月23日午後5時ごろ、鳥取県内の実家に帰省するため、同県智頭町内の国道53号を乗用車で走行中、追突事故を起こした。追突された男性は首に約3カ月のけがを負ったが、助けることなく逃げた。清水被告は06年、免許停止中に無免許運転で取り締まりを受け、免許が失効中だった。 清水被告は事故当日の夜、鳥取県警智頭署に出頭。自動車運転過失傷害と道路交通法違反罪で起訴され、今年2月25日、鳥取地裁から懲役1年4カ月(執行猶予4年)の判決を受けていた。