ロシア政府の出入国手続きに従って北方領土の国後島や択捉島に立ち寄る“秘境巡り”ツアーが遅くとも2003年以降、北海道・釧路港を経由する外国客船でほぼ毎年行われていることが分かった。 「手付かずの大自然」や「冒険」をうたい文句に、米国を中心とした外国旅行社がツアー参加者を募集。日本人の参加は確認されていないが、外務省は「ロシアの出入国手続きを経た訪問は日本の立場と相いれない」として旅行社に旅程変更を申し入れている。ただ効果は上がっていない実情も浮かび上がった。 船舶代理店や釧路市によると、国後島か択捉島を釧路港入港前後の滞在先として届けた外国客船の入港は03年と07年が4回、06年が3回、04年が1回。今年は既に1回で、いずれも約30人から約150人が参加した。今月下旬にも入港が予定されている。 釧路港の代わりにサハリン・コルサコフ港を利用するクルーズもある。実績や今後の計画として両島