鳥取県伯耆町の大山ロイヤルホテルで30日に開かれた関西広域連合(2府5県2市)の委員会と近畿ブロック知事会議(10府県)。 関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働問題などが話し合われた委員会で、平井知事が原発の周辺地域の安全対策を強く求め、細野原発相が対応を約束する一幕もあった。 平井知事は「鳥取県は原発の安全対策をゼロからやらなくてはいけないが、対策予算に国が上限枠を付けている。ナンセンスだ」と国の姿勢を批判。「原発周辺地域は放っておくのか。原発の再稼働を本気で考えるのであれば、国は周辺の安全対策をやると、この場で明言してほしい」と訴えた。 細野原発相は「それぞれの地元の事情について最大限、話を聞いて対応する」と明言。会合後も記者団に対し、「新たにできる規制庁の下で、どのように自治体の皆さんと意思疎通を取るかは非常に重要な課題だ」と述べ、自治体の意向に配慮する姿勢を強調した。