タクシー運転手にけがを負わせたとして、広島西署は16日夜、傷害の現行犯で、広島市の広島ホームテレビの男性常勤監査役(68)=同市西区=を逮捕した。常勤監査役は「けがはさせていない」と容疑を否認しているという。 調べでは、常勤監査役は16日午後11時5分ごろ、自宅前でタクシーを降りた後、運転席に回り込み、窓の外から男性運転手(65)の右腕をつかんで引っ張るなどし、かすり傷を負わせた疑い。常勤監査役は当時、酒を飲んでおり、後部座席に座っていたが、運転手からシートベルトを締めるよう複数回求められたことに腹を立てたという。 同社の濱幾太郎社長は「報道機関の役員が逮捕されるのはあってはならないこと」などとコメントを発表した。