麻生太郎首相の元で衆院選を戦うか否か−。首相の「21日解散」予告を受け、先鋭化した自民党の攻防はいよいよ最終局面を迎えた。週内に両院議員総会が開かれれば、総裁選前倒しが決まり、首相は党総裁を追われる公算が大きいが、首相はあくまで自らの手で解散する構えだ。衆院選を前に半世紀にわたり政権を担ってきた巨大政党は空中分解してしまうのか−。(石橋文登) 15日午後、首相と与謝野馨財務相は首相執務室で険しい表情でひざをつき合わせた。 与謝野氏「首相自らの手で両院議員総会を開き、地方選連敗を総括していただきたい」 首相「みんなの前できっちり説明はするつもりだ。どうして両院議員総会を開く必要があるのか」 石破茂農水相も同席したが多くは語らなかった。首相、与謝野氏の話し合いは40分近く続いたが、平行線をたどった。与謝野氏は無言で首相官邸を去り、直後に中川秀直氏らが進める両院議員総会を求める文書に署名した。政