厚生労働省神奈川労働局は、勤務中にくも膜下出血で倒れて死亡した日本マクドナルドの元女性店長=当時(41)=を過重労働が原因の過労死と認定した。労災を認めなかった横浜南労働基準監督署の決定を取り消した。 労働局によると、女性は平成18年12月から横浜市内の店舗で店長として勤務していた。19年10月16日、川崎市で開かれた講習中に倒れ、3日後に搬送先の病院で死亡した。遺族は20年9月に横浜南労基署に労災を申請したが、労基署は女性が倒れた日を発症日として直前6カ月の平均残業時間を約77時間と計算、厚労省の過労死認定基準「月平均80時間以上の残業」を下回るとして、2月に遺族年金などを支給しないことを決定した。 決定を不服とした遺族は4月、労働局に審査請求。労働局は、女性が知人に送った頭痛を訴えるメールや女性が通勤で使用していた車の駐車場への入出庫記録などから、発症日を19年9月28日と認定。平均残