環境省は12日、国内で38年ぶりに野生のカワウソが見つかった長崎県・対馬で8~9月に実施した生息調査の結果を発表した。カワウソの個体は見つからなかったが、新たに採取したふんの遺伝子解析の結果、韓国やロシア・サハリンにすむユーラシアカワウソの近縁種が生息していると断定した。 調査責任者の佐々木浩・筑紫女学園大教授(動物生態学)は「(かつて各地にいた)ニホンカワウソとは種の系統が異なる」と述べ、ユーラシアカワウソが韓…
馬は約6千年前から家畜として、人の暮らしと密接に関わってきた。これまでに人の表情を理解し、見た目や声で人を見分けることは分かっていた。今回は馬が困ったときにどんな行動をとるか検証した。 同大馬術部のサラブレッド8頭と学生の協力を得た。まず、馬から届かないところに置かれたバケツに、学生がニンジンを入れてその場を離れる。その様子を見ていなかった飼育員の学生が来ると、馬は飼育員の近くに行き、長い時間見つめたり、鼻で飼育員を触ったりした。研究チームは「えさを取って欲しい」と伝えるために助けを求める行動をした、と判断している。えさを入れなかったときより入れた方が助けを求める行動は多かった。 次に、バケツにニンジンを入れる場面を飼育員が見ている時と見ていない時を比べると、見ていなかった方が、馬がより飼育員の注意を引こうとしていた。 馬は頭が良い、心を読むなどと言われるが、犬と違ってあまり検証はされてい
南アフリカのヨハネスブルクで開かれている野生動植物保護のためのワシントン条約締約国会議で26日、絶滅が危惧されるゾウの保護に関する議論が第2委員会で始まった。アフリカ諸国などは象牙を狙った密猟を止めるため、すべての象牙市場を閉鎖すべきだと提案。日本は国内市場の存続を訴えていく方針で、会議の紛糾が予想されている。 提案国の一つのニジェールはこの日、「合法と違法の象牙を見分けるのは難しい。取引市場の閉鎖は密猟への有効な手段だ」などと主張。日本は委員会での発言はなかったが、報道陣の取材に「(日本)国内の象牙市場は適切に管理されている」などと述べ、全面閉鎖には反対の姿勢を示した。議論はこの日の委員会ではまとまらず、作業部会で継続して審議されることが決まった。 アフリカでは象牙を目的としたゾウの密猟が止まらず、国際自然保護連合(IUCN)は25日、アフリカゾウの個体数は37カ国で推定約41万5千頭で
ビル1棟まるごと保護した猫の関連施設が入居する「ネコビル」が22日、大阪・心斎橋に誕生する。猫の殺処分ゼロを目指し、2014年から近くで営業してきた保護猫カフェ「ネコリパブリック」が、引っ越しを機に「ネコビルプロジェクト」を開始。猫好きの竜宮城をつくることにした。 大阪市中央区東心斎橋1丁目の5階建てビル。1階のカフェバー「SOMETHIN’ NEWYORK」はガラス張りで、外光がふんだんに差し込む。ひっそり、こぢんまり――。これまでの猫カフェのイメージをくつがえすような、おしゃれな雰囲気だ。 「猫好きだけでなく、通りすがりの人でも入ってみたいと思う場所にしたかった」。運営会社代表の河瀬麻花さん(41)=東京都=は話す。猫柄ラベルのワインやパスタも楽しめる。 2階は猫雑貨販売の「ネコ市ネコ座」、3階は「ネコリパブリック」が入る。猫と触れ合えて、気に入った猫がいれば引き取ることもできる。4階
ロシア・モスクワで開かれた農業見本市で展示されたひよこ(2013年10月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/KIRILL KUDRYAVTSEV 【3月16日 AFP】遺伝子操作によって、恐竜のような脚を形成するニワトリの胚を作成したとする研究が今月、学術誌エボリューション(Evolution)に掲載された。獣脚類の恐竜から鳥類への進化の接点に焦点を当てる研究だ。 研究を行ったチリ大学(University of Chile)の研究者6人のうちの一人、アレクサンダー・バルガス(Alexander Vargas)氏は15日、AFPの取材に「ニワトリの胚における脚の初期の成熟を阻害すると、ニワトリの脚の形が恐竜の形に先祖返りする」と説明し、「結果として、恐竜の脚を持ったニワトリの胚ができた」と語った。 獣脚類の恐竜は当初肉食だったものの、やがて進化して植物や昆虫を食べるようになった。鳥類は、1
アフリカのゾウが激減している。モザンビークでは過去5年で約5割減少。タンザニアでも約6割減った。象牙を目的とした密猟が原因だが、犯行が組織的に行われていることに加え、取り締まる側の汚職の存在も指摘され、密猟根絶は難しい。 モザンビーク北部のキリンバス国立公園。レンジャーに案内されてサバンナを1時間ほど歩いていると、岩山の向こう側でヘリコプターの飛行音がした。 「まただ」。レンジャーが顔をしかめる。上空からゾウの居場所を特定し、無線で地上の密猟者に連絡しているという。レンジャーは「今日もまたどこかでゾウが殺される」。 公園内のキャンプサイトに到着すると、密猟で殺されたゾウのアゴの骨がずらりと並んでいた。ゾウの保護活動に取り組むクース・ランズバーグさん(69)は「公園の中心部では3年間で114頭が殺された。もう十数頭しか残っていない」と憤った。 ランズバーグさんによると、周辺でゾウの密猟がひど
ペットのネコもヒトと同じような仕組みでアルツハイマー病になる事例を、東京大などの研究グループが見つけ、欧州の専門誌に発表した。人工的に病気を発生させる実験用マウスとは違い、ネコの病変は自然に起きる。さらに調べることで、ヒトの病気の仕組み解明にもつながりそうだ。 ヒトのアルツハイマー病患者の脳では、アミロイドβとタウという2種類のたんぱく質の蓄積がみられる。研究グループは、ペットとして飼われていた22歳までの23頭のネコの脳を死亡後に解剖した。8歳ごろから脳にアミロイドβがたまり、14歳ごろからタウがたまることがわかった。異常なタウの蓄積がみられたネコの脳では、神経細胞が減っていた。 アミロイドβとタウの蓄積で神経が傷つけられる過程はヒトの脳でもよくわかっておらず、「ネコの研究が病気の解明に役立つだろう」と東京大大学院農学生命科学研究科のチェンバーズ・ジェームズ助教は話す。(瀬川茂子)
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シカは鉄分補給のため、レールをなめようと集まってくる!? シカと列車の衝突事故防止に向け、東京の建材メーカーが、こんな分析結果をまとめ、鉄分を主体とする「誘鹿(ゆうか)材」を開発した。線路に向かう“けもの道”の途中に誘鹿材を置いてシカを足止めし、それ以上、線路に近付かないようにする。事故多発に悩むJR九州は今月中にも試験導入することを決めており、効果が注目される。 誘鹿材は鉄分と塩分を主原料としたブロック状の固形物で、重さは1個約5キロ。開発したのは建材の総合メーカー「日鉄住金建材」。鉄道用の暴風柵や防音壁の製造・販売も手掛けており、鉄道会社がシカ対策に悩んでいることを知り、2011年に研究を始めた。 専門家らに聞き取り調査を行う中で、シカ肉に鉄分が豊富に含まれている点に着目。飼育施設で観察を続け、繰り返し鉄パイプをなめていることにも気付いた。 13年3月、岐阜県関ヶ原町の雑木林に鉄粉を散
見知らぬネコが家に上がり込み、100歳を超すおばあちゃんになついた。娘が首輪に手紙を結んでみたら、飼い主まで運んだ。飼い主がノートに貼ってためた手紙は、2年半で800通を超す。手紙で結ばれた二つの家は、「伝書ネコ」あるいは「介護ネコ」と呼んでかわいがっている。 熊本県玉名市溝上の田んぼが広がる集落で、ネコは高木波恵さん(107)に毎日のように会いに来る。気立てが優しく行儀がいいので、波恵さんも気に入った。 長女の恵子さん(76)がネコの帰り道を観察し、約100メートル離れた家に住む高木洋さん(56)と美津子さん(61)夫婦が飼い主だと突き止めた。教師だった恵子さんにとって、洋さんは中学時代の教え子だった。「愛する飼い猫が知らないところで何をしているか、教えてやったら喜ぶだろう」と紙片にネコの行動を書き、首輪に結んでみた。 飼い主の美津子さんは最初に手紙を見た時、「達筆なので誰からだろうと不
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猫のミミ、女児に付き添いバス停へ 八郎潟町で話題に ※写真クリックで拡大表示します バス乗り場に向かう心結ちゃんと一緒に歩くミミ 秋田県八郎潟町浦大町で幼稚園バスに乗る北嶋心結(みゆ)ちゃん(3)の後を付いてきて、乗り場で見送る雌猫のミミが地域の話題になっている。夏休みが終わり幼稚園が再開した26日から、ミミの見送りも再び始まった。 ミミは4年前、北嶋さん宅の敷地内に現れ、居着くようになったため飼い始めた。人好きで、家族が散歩に出掛けるとよく後を付いてくるという。 自宅からバス乗り場までは約80メートルの緩やかな坂道。ミミは心結ちゃんの後ろを歩いたり、並んで歩いたりする。乗り場に着いても帰らず、一緒にバスを待っている。 心結ちゃんの母咲子さん(39)は「ミミは心結が生まれる前から飼っている。お姉さんのつもりで見守っているのでは」と話している。
奈良公園(奈良市)一帯に生息し、国の天然記念物に指定されている奈良のシカ。公園周辺では、観光客が買った鹿せんべいに群がる姿を日常的に見る。その様子に、「なぜ販売所を襲わないんだろう」という疑問がわいた人もいるのではないだろうか。インターネット上でも「奈良のシカは、販売所を襲わない」という噂がまことしやかに書かれている。だが、奈良の鹿愛護会などによると、「それは全くのデマ」。奈良のシカと販売所の間では、目に見えない戦いが、日々繰り広げられている。 油断は禁物鹿せんべいを販売して10年という60代の女性は「シカは思った以上に利口。油断すると(鹿せんべいを)持っていかれる」と話し、周囲に目を光らせる。 観光客の多い休日は、シカは販売所の近くに寄ってはきても、並べられている鹿せんべいに手を出すことはない。ところが、観光客が少ない平日、鹿せんべいがもらえずに空腹になると、売り物を狙い出すという。 販
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