認知症の母と息子の切なくもユーモラスな日常を描き、本紙に連載中の漫画「続・ペコロスの母に会いに行く」のモデルになった岡野光江(おかのみつえ)さんが二十四日、長崎市のグループホームで老衰のため亡くなった。九十一歳。 熊本県出身。夫を亡くした二〇〇〇年ごろから認知症の症状が出始めた。岡野さんの息子で、長崎市在住の漫画家岡野雄一(ゆういち)さん(64)が、光江さんを主人公にした漫画「ペコロスの母に会いに行く」(西日本新聞社刊)を執筆。「ボケるとも悪か事ばかりじゃなかかもしれん」とのメッセージが共感を呼び、二十一万部以上を発行。映画・ドラマ化もされた。