友人の小峰ひずみが群像の新人評論賞に応募していたことを聞いていたのだが、なんと入選していた! 早速本屋に走り、買って読んでみたらこれがまた面白く、いろいろ考えさせられたので長めの感想を書いておこうと思った次第。 twitter.com 群像 2021年 12 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 書いてあることの僕なりの大まかな要約 一般的に、Aのアクチュアリティを理解するためには、Aの本質的な特徴を抉り出しているA'からアプローチするのがよい。SEALDsには ①戦後民主主義の担い手として理解されている ②自分の言葉で政治を語ろうとしている という特徴がある。 ①について、〈戦後〉を見定めるために〈戦前〉(ここでは柄谷に従い、1930年代と1990年代)の哲学者にアプローチされている ②について、「翻訳」の問題に苦闘する者にアプローチされている その結果、ナショナル(翻訳不可能)/インタ